企業向けコンサルティング会社「アイ・アールジャパンホールディングス」(IRジャパン)の株を巡るインサイダー取引事件で、金融商品取引法違反(取引推奨)の疑いで逮捕された同社元副社長の栗尾拓滋容疑者(56)が、業績予想を下方修正すると社内で決まった直後に、知人に対し同社株の売却を促していたことが19日、関係者への取材で分かった。
東京地検特捜部は、同社社長ら複数の幹部を任意で事情聴取しており、下方修正を公表するまでの詳しい経緯を確認しているもようだ。
関係者によると、IRジャパンでは令和3年3月30日、社長らが出席した幹部会議を開催。数億円単位の報酬が見込まれていた大型案件の進捗(しんちょく)遅れなどにより売上高が予想を下回ると報告があり、業績予想を下方修正し、公表することが決まった。
栗尾容疑者は会議には出席していなかったが、この決定直後に情報を把握。翌4月上旬~中旬、LINE(ライン)で複数回にわたって知人女性2人に連絡し、同社株を売却するよう勧めたという。
業績予想を下方修正することはその後も外部には伏せられ、同月16日の取締役会で正式に決議し、市場が閉じた後の同日午後に公表された。同社株の翌営業日の終値は、16日の終値と比べて17・8%下落した。
一方、連絡を受けた2人は下方修正が公表される前の同月中旬、保有していた計約1万1千株を、計約1億8千万円で売り抜けた。
関係者によると、栗尾容疑者は知人に株の売却を勧めたことを認めているという。
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