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Thursday, May 26, 2022

雄星の仲間たち(7) 及川彩子さんのMLBリポート - 岩手日報

柳賢振(投手)

 「こんにちは」
 いつも日本語で挨拶してくれるのは、韓国出身の35歳、左腕の柳投手。
 メジャー8年目で73勝を挙げているベテランだ。
 野球を始めたのは10歳。「楽しそうだったから親に頼みこんだ」が、すぐに頭角を表し、韓国リーグでは高卒ルーキーイヤーに新人王とMVPを同時受賞。北京五輪では金メダル獲得にも貢献している。2013年にポスティングでドジャーズに移籍し、6年プレーした後、ブルージェイズへ。
 190cmという身長から繰り出される角度のある球が武器。155キロの速球、チェンジアップ、カットボールを武器にする。
 緊張気味の若手選手に冗談を言ってリラックスさせたり、春季キャンプでは新加入した菊池を気にかけ、積極的に話しかけるなど優しい兄貴的な存在。菊池は「調整方法を教わったり、柳さんの得意な球を教えてもらったりしている」とも。
 4月中旬に腕を痛めて離脱していたが、リハビリを経てチームに復帰。頼れるベテラン左腕の力強い投球に要注目だ。

ピート・ウォーカー投手コーチ

 一人一人の投手の技術を見極め、修正する能力が高いことから、メディアからは「ピートマジック」とも呼ばれている。
 昨季、伸び悩んでいた左腕のロビー・レイを見事に復活させ、13勝を挙げたレイはサイ・ヤング賞を受賞した。
 菊池に対してもデータを基にフォームや配球の修正を促した。「直球は打たれないから自信を持って」と力強い言葉をかけ、菊池は本来の投球を取り戻しつつある。
 元大リーガーで大学卒業後にメッツに。マイナーリーグで4年間過ごし、1995年に26歳でデビューを果たした。その後、横浜ベイスターズを含め、日米5チームでプレーし、2006年に引退。
 マイナーリーグのコーチを経て、2011年にブルージェイズのブルペンコーチ、翌2012年から投手コーチに就任。
 選手としても世界一の経験はなく、悲願のワールドシリーズ制覇に向け、ブルペンで手腕を発揮していきたいところだ。

及川 彩子(おいかわ・あやこ)さんPROFILE
及川彩子

 米ニューヨーク在住。陸上、サッカー、ゴルフなどを幅広く取材するフリーライター。45歳。北上市出身。

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