10日の債券相場は下落。長期金利は4月以来の水準に上昇した。米国の雇用統計で平均時給が予想を上回る伸びとなり、7月の利上げ観測の高まりから長期金利が上昇した流れを引き継いでいる。日本銀行は長期金利の上昇を受けて、定例の国債の買い入れを増額した。
7月の米利上げに「青信号」、FOMC予測に反して賃金の伸び加速
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の鶴田啓介シニア債券ストラテジストは、5月の毎月勤労統計で賃金上昇率が拡大したことなどを受けて、日銀が月末開く金融政策決定会合で政策を修正するのではないかとの警戒感が高まっていると指摘する。
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日銀は午前10時10分の金融調節で定例の国債買い入れを通知し、残存期間5年超10年以下の買い入れ額を6750億円と前回から1000億円増額した。1年超3年以下、10年超25年以下、25年超は据え置いた。
鶴田氏は、金利が上昇を続ければ日銀はさらなる国債の買い入れ増額で対抗するだろうと指摘。「それによって市場機能が悪化すれば、政策修正観測が一段と強まる可能性もある」とみている。
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