[フランクフルト 17日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は17日、金利が上昇して金融市場に不安感が広がる環境下で、苦境に陥ったローンの借り手への対応する仕組みを改善するよう銀行に要望した。
ECBのエンリア銀行監督委員長はかねてより、借り入れコスト上昇が経済に及ぼす影響に懸念を表明しており、最近はローンの返済が遅れる「幾つかの初期の兆候」を銀行は目にしていると発言している。
こうした中でECBは最新の四半期ニューズレターで、条件変更や新たな融資提供といった形が大半となっている銀行の借り手に対する猶予措置には不備があると指摘。「物価圧力と金利上昇、先行きの不確実性を特徴とする現在の経済環境では、銀行はディストレスト債権と借り換えリスクが増大する可能性への手だてを準備することが必要不可欠だ」と強調した。
さらにECBは、銀行側が具体的に(1)資金繰りが困窮している顧客の特定(2)これらの顧客への適切な支援確保(3)彼らの状況の監視――といった面で対応方法をより適切に修正することを期待している。
一方ECBは、各銀行が外国為替取引において順守すべき基本方針も示した。例えば銀行は決済資金が到着するまで外為取引のエクスポージャーに上限を設定することや、決済未了取引が発生した場合に責任者の減給を検討すべきことなどが盛り込まれた。
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