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Friday, May 12, 2023

自民 LGBT議員立法 修正案を議論 “今後の対応は幹部に一任” - nhk.or.jp

LGBTの人たちへの理解を増進するための議員立法をめぐり、自民党の特命委員会などの合同会議は焦点となっていた「差別は許されない」という文言を「不当な差別はあってはならない」とする修正案について議論し、今後の対応を幹部に一任することを決めました。

自民党の特命委員会などの合同会議が開かれるのは今週3回目で、12日は超党派の議員連盟がおととしまとめた法案のうち、焦点となっていた「性自認を理由とする差別は許されない」という文言を「性同一性を理由とする不当な差別はあってはならない」と修正する案について、およそ2時間半にわたって議論しました。

出席者からは、「妥当だ」と評価する意見の一方、「不当な差別の定義があいまいで認められない」という指摘も出されましたが、最終的に今後の対応を特命委員会の幹部らに一任することを決めました。

このあと、特命委員会の幹部らは記者団に対し、修正案は了承されたという認識を示しました。

自民党は、来週党内の手続きを進めるとともに、公明党やほかの野党とも協議して修正を加えた法案の国会への提出を目指すことにしています。

自民 新藤政調会長代行「了解を得たと認識」

自民党の特命委員会で幹事長を務める新藤政務調査会長代行は、「最終的に意見集約を図ったというのが、私たちの認識であり、これまでの議論を聞いたうえで、部会長が最終判断した。私たちが修正案を提案し、了解を得た。党内手続きを終えたら、各党に丁寧に状況を報告しながら進めていきたい。すべての国民が理解を深めて、共生できる社会を目指す。自民党でLGBTの存在を否定する人はおらず、根本的なところで理解している」と述べました。

岩屋元防衛相「法案成立に向け しっかり下支えしたい」

超党派の議員連盟の会長を務める岩屋元防衛大臣は記者団に対し、「非常に中身のある濃密な議論だった。それぞれ意見はあると思うが、物事を前に進め、ある意味、小異を捨てて大同について共生社会をつくっていく大きな目的のため心を1つにしなくてはならない。法案の成立に向けて議員連盟として、しっかり下支えしていきたい」と述べました。

稲田元防衛相「野党にも理解してもらい一緒に成立目指したい」

超党派の議員連盟で会長代理を務める稲田元防衛大臣は、「この法案が成立すれば、当事者の権利を守る意味で、非常に大きな前進となる。法案の文言に変更があっても、内容の趣旨そのものはまったく変わっておらず、当事者や野党のみなさんにも理解してもらい、一緒に成立を目指したい」と述べました。

高鳥修一 衆院議員「無理やり一任取り付けるやり方 非常に問題」

高鳥修一衆議院議員は、「『不当な差別』という文言の中身を全く決めておらず差別の中身を具体的に示す必要がある。また『性同一性』も自己判断だけではなく、客観的事実で対処する必要があり生煮えの状態だ。反対の意見が多いのに無理やり一任を取り付けるやり方は非常に問題があり、党の民主的運営に禍根を残した」と述べました。

西田昌司 参院議員「法律の運用誤らせないこと条件に一任」

西田昌司参議院議員は、「国会で懸念事項を指摘し、しっかり議論して議事録に残すことで法律の運用を誤らせないということを条件に一任を認めた。審議時間の確保が必要だから、G7広島サミット前に成立するということはまったくあり得ない」と述べました。

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