[ワシントン 1日 ロイター] - 1日に発言した米連邦準備理事会(FRB)の2当局者は、根強いインフレを示す最近の指標や雇用市場の堅調継続を踏まえ、金利を一段と制約的な水準に引き上げるべきか、辛抱強く高水準の金利を長期間維持するべきかで見解が分かれた。
ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は、FRBがインフレ指標として注目する個人消費支出(PCE)価格指数が1月に前年比で5.4%上昇と伸びが加速したことを受け、自身の利上げ見通しを上方修正する必要がある可能性を指摘した。
新たな金利予見通しはまだ決めていないとしつつも、自身が昨年12月に想定していた5.4%を超えて「利上げを続ける方向に傾いている」と述べた。
次回会合での利上げについては0.25%ポイントもしくは0.5%ポイントいずれにも「オープンマインド」と述べた。
カシュカリ総裁は今年の米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持つ。
一方、アトランタ地区連銀のボスティック総裁は論説で、根強い高インフレを受け、FRBは必ずしも予想以上に金利を引き上げる必要はないとしつつも、5─5.25%のレンジに引き上げ、「2024年を通じ」その水準を維持する必要があるという見解を示した。
金利を予想以上に引き上げるよりも、高水準の金利をより長期間据え置くことに焦点を置く目的は、急激な景気低迷を招くことなく需要とインフレを鈍化させる「微妙なバランス」を見いだすことで、「引き締め政策が経済に浸透し、最終的に総供給と総需要がより良い均衡を取り戻すことを可能にする」と述べた。
ボスティック総裁は今年のFOMCで投票権を持っていない。
米金利先物市場ではこの日、FRBが9月までにフェデラルファンド(FF)金利を5.5─5.75%に引き上げるという観測が強まった。
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