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Saturday, August 20, 2022

桐高生開発の装置で電動バスに観光情報 市街地巡り実証実験 - 東京新聞

電動バス車内モニターに観光情報が表示されるのを確認する生徒=桐生市で

電動バス車内モニターに観光情報が表示されるのを確認する生徒=桐生市で

 群馬県の桐生高校の生徒が開発した衛星利用測位システム(GPS)と観光情報を表示するシステムを使い、桐生市内を巡る低速電動バス「MAYU(まゆ)」の走行中に車内で動画などを流す実証実験が同市中心市街地で行われた。

 GPSを利用し、観光スポットの近くに来ると動画や音声で紹介する仕組みで、同高物理部の生徒が作った。実験は電動バス内に大型モニターを設置し、動物園や市重要文化財の蔵群「有鄰(ゆうりん)館」などを巡るコースを走行して正しく作動するか確認した。

 実験では当初、走行中に動画が再生できなくなる事態に見舞われ、急きょプログラムを修正するなどして対応した。今後、実験で明らかになった課題の解決に取り組む。

 システムを開発した同高三年の福本深稀さん(17)は「満足とは言えないが、プログラムは作動した。改良してバスやタクシーなど、実際に市の人たちに使ってもらえるようにしたい」と抱負を語った。動画編集を担当した同三年の北川晃成さん(17)は「校内では見つからなかった課題が分かった。修正して次につなげたい」と意気込んだ。

 この活動は文部科学省が国際的な科学技術関係人材を育てるため、理数教育を重点的に行う高校などを支援するスーパーサイエンススクール(SSH)の一環で、群馬大や県、電動バスを開発した地元企業などと連携して取り組んでいる。(石井宏昌)

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