中国自動車工業協会(CAAM)が7月11日に発表した2022年6月の自動車販売台数は前年同月比23.8%増の250万2,000台、生産台数は28.2%増の249万9,000台だった。前月比ではそれぞれ34.4%増と29.7%増となった。
販売台数の内訳は、乗用車が前年同月比41.2%増の222万2,000台、商用車が37.4%減の28万1,000台だった。新エネルギー車は2.3倍の59万6,000台だった。新エネルギー車の生産・販売台数とも過去最高を更新し、自動車販売台数全体に占める新エネ車の割合は23.8%に達した。
2022年上半期(1~6月)の自動車販売台数は前年同期比6.6%減の1,205万7,000台、生産台数は3.7%減の1,211万7,000台だった。部門別の販売台数をみると、乗用車は3.4%増の1,035万5,000台、商用車は41.2%減の170万2,000台、新エネルギー車は2.2倍の260万台で、自動車販売台数全体に占める新エネ車の割合は21.6%だった。
CAAMは、6月に入り、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けた自動車のサプライチェーンが全面的に回復し、企業は生産を加速することで損失を補おうとしていると分析した。さらに、国務院が発表した乗用車取得税の半減措置と、地方政府の自動車消費促進政策により、6月の自動車販売が好調だったと説明した(2022年6月6日記事参照)。
また、CAAMは2022年上半期の自動車市場について、自動車生産は半導体の供給不足とバッテリー原材料の価格高騰などの影響を受けたと指摘。特に3月中下旬以降、吉林省、上海市などで新型コロナウイルスの感染拡大が発生し、中国の自動車産業のサプライチェーンに深刻な打撃を与えたと説明した。
2022年の自動車販売台数については、前年比約3%増となる2,700万台に達するとの見通しを示した。このうち、乗用車は約7%増の2,300万台、商用車は約16%減の400万台となり、新エネルギー車は乗用車、商用車合わせて550万台と見込む。なお、CAAMは2021年12月に、2022年の自動車販売台数を2,750万台と見通していたが、自動車全体の販売台数を50万台下方修正する一方で、新エネ車は500万台から50万台の上方修正をした(2021年12月20日記事参照)。
(宋青青)
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