(ブルームバーグ): 今年のノーベル平和賞受賞者であるマリア・レッサ氏は、ソーシャルメディア上の偽情報を抑制するため情報技術(IT)企業に対する規制を世界的に強化すべきだと呼び掛けた。米フェイスブックを「事実に対するバイアス」で批判した。
レッサ氏はブルームバーグ・ライブの「イクオリティ・サミット」向けに事前に収録されたインタビューで、「事実とフィクションの見分けがつかなくなり、われわれの情報エコシステムで原爆が爆発したようなものだ」と指摘。問題の種を取り除く方法は「法律の制定だと思う。それが第一だ」と語った。
レッサ氏はIT企業の説明責任を一層強化する規制の例として英国のオンライン安全法案を挙げたが、こうした法の成立には何年もかかる可能性があると指摘した。
フェイスブックに対しては、2022年5月のフィリピン大統領選に間に合うよう信頼できる情報源が明白になるようニュースフィードを修正するよう呼び掛けた。「事実の完全性なくして選挙の完全性はあり得ない」とし、「われわれの民主主義の危機だ」と語った。
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フィリピンのジャーナリストであるレッサ氏は、ロシアの独立系新聞編集長ドミトリー・ムラトフ氏と共に今年のノーベル平和賞を受賞した。
ノーベル平和賞、ジャーナリストのレッサ、ムラトフ両氏に
原題:Nobel Winner Demands Laws to Fix Facebook’s ‘Bias Against Facts’(抜粋)
(c)2021 Bloomberg L.P.
Andreo Calonzo, Madeleine Lim
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