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Tuesday, October 12, 2021

自動車生産の下方修正 キャンピングカー業界への影響は? - 朝日新聞デジタル

自動車メーカーが計画していた生産台数を下方修正するニュースが相次いでいます。データ分析会社「IHSマークイット」の小型車生産予測(全世界対象)によれば、2021年は前年比500万台マイナスの7580万台になる見通しです。

なぜ、世界レベルで自動車の生産台数が減っているのでしょうか。主たる原因は、半導体を使った自動車部品が不足していることにあります。生産国のマレーシアなどでのコロナの感染拡大が工場の操業に大きな打撃を与えました。コロナの影響による半導体不足が、自動車生産の減少につながっています。

受注をキャンセルするビルダーも

キャンピングカーのビルダーは、ベース車に居住部分を架装してキャンピングカーを製造します。自動車生産の減少は、ベース車の不足につながり、キャンピングカー業界に影響を与えることになります。

具体的な業界への影響について調べてみました。年初のキャンピングカーショーでニューモデルを発表したある国産ビルダーは、ベース車の供給が安定しないため、顧客への納期が定まらない事態に陥りました。「納期を引き延ばして様子を見ようにも、先が見えない中では顧客に迷惑をかけるだけ」と判断。泣く泣く受注をキャンセルしたといいます。

現状について国産キャンピングカービルダー関係者は「(自動車メーカーから)2WDのマニュアル車なら出せる、と言われてもキャンピングカーのベース車としては合いません。欲しいスペックのモデルがいつ入手できるか。予想がつかない状況です」と話していました。

半導体不足は車だけでなく、周辺機器にも影響を及ぼします。カーナビやETC車載器も全般に品不足状態です。カーナビは9月以降は、改善の兆しがあるようですが、好きなものをすぐに選べる状況ではないようです。ETC車載器のうち、ETC2.0仕様は、品薄が続いているようです。

自動車生産の下方修正 キャンピングカー業界への影響は?
カーナビの品切れを知らせる張り札=8月上旬、東京都江東区のカー用品店/朝日新聞社

輸入車を販売する会社も仕入れに苦慮

海外も状況は同じです。アメリカのフォードやゼネラル・モーターズ、ヨーロッパのフォルクスワーゲンやルノー、フィアットなども、工場の操業停止に追い込まれています。欧米のビルダーもベース車両の確保に苦労していることでしょう。

自動車生産の下方修正 キャンピングカー業界への影響は?
快適な居住性とコンパクトさを合わせ持つ4WD、米ウィネベーゴのEKKO/写真=Winnebago Industries, Inc.提供

9月22日に公開した記事でご紹介した米国のキャンピングカービルダー、ウィネベーゴの「EKKO(エコ)」は、当初は2つのモデルを展開予定でしたが、ベース車(フォード・トランジット)の供給不足により、2つのうち1つのモデルの生産は見送られることになりました。

日本国内で輸入車を販売している会社も仕入れに苦慮している状態です。修理部品などもコロナ前のようなスピードでは手に入れにくい状況です。

キャンピングカーは「三密」を避けて旅をするツールとして、国内外で人気を高めています。人気の高まりや品薄などを背景に、中古車を含めて価格は上昇する傾向にあると思います。新車購入や買い替えを考えている方は、供給ペースの回復や価格動向などについて、十分な情報収集をした上で判断することが重要だ、と言えそうです。

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