仙台市議会最大会派「自由民主党」(21人)が解散し、分裂した14人と7人のグループが共に新会派「自由民主党」結成を届け出たことを巡り、鈴木勇治議長は27日、14人の会派名を認めると両者に説明した。7人の会派は議長判断を受け入れ、名称を「自民党」に修正する届けを出した。
市議会には複数会派が同名の会派結成を届け出た場合の取扱規定がなく、議長判断に委ねられていた。
解散届の提出は26日午後5時すぎ。14人の会派はほぼ同時刻に結成届を事務局に出し、7人の会派は午後5時25分ごろだった。鈴木議長は提出が早かった14人の会派を優先するとした。
自民議員は1日投開票された市長選で、郡和子市長を支援する「有志の会」参加者を中心とした14人と、郡市政に批判的な立場を取る7人で対応が分かれ、2015年に誕生させた統一会派の解散に踏み切った。
党名「自由民主党」は一般的に「自民党」と略称で呼ばれ、議会運営でも略称が使われることが多い。鈴木議長は一時、2会派を正式名称で呼び分ける運営も検討したが、混乱が生じる可能性があるとして、7人の会派に再考を求めた。
鈴木議長は「自由民主党と自民党は同一の存在として扱われている。混乱を招かない形の名称を再検討してほしい」と語った。
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