台湾の2020年の実質域内総生産(GDP、速報値)成長率は前年比2.98%となり、中国の2.3%成長を上回った。台湾の成長率が中国を上回るのは1991年以降約30年で初めて。新型コロナウイルス感染症の域内抑え込みが奏功し、輸出や投資などが伸びた。 1月29日付中央通信社などによると、台湾行政院主計総処(統計局)の呉佩セン専門委員(セン=王へんに旋)は、新型コロナウイルスの域内抑え込みが生産、消費活動の継続につながり、成長率を押し上げたと説明した。 台湾の90年の成長率は5.54%で、中国の3.9%成長を超えた。ただその後は中国経済の高い成長率が続き、台湾を上回っていた。 ■DBS、今年上方修正も シンガポールの金融最大手DBSグループの馬鉄英シニアエコノミストによると、台湾の20年の成長率はアジアの主要11経済体の中で最高。今年も好調に推移するとみられ、DBSが現時点で予測する台湾の21年の成長率4.2%を今後上方修正することもあり得るという。 今年の好材料としては、電子業界の需要継続を受けた輸出と民間投資の拡大、人工知能(AI)や第5世代(5G)移動通信システムなどといった新興技術の世界的な普及に伴う半導体製品の引き合いの高まりを挙げた。高い成長率が資産価格と為替の上昇、労働市場の回復にそれぞれつながると指摘した。 一方、新型コロナウイルスワクチンの入手動向を踏まえ、台湾の出入境規制を含む防疫措置が今後も続くと予測。今年の民間消費は前年からプラスを示すとみられるものの、新型コロナウイルスのまん延前の水準に戻すのは下半期(7~12月)になると見通した。
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