LGBTの人たちへの理解増進に向けた法案をめぐり、自民・公明両党と日本維新の会、国民民主党の4党の国会対策委員長が会談し、維新の会などが提出した法案の内容を盛り込んで、与党案を修正することで合意しました。
法案を審議する衆議院内閣委員会は、午前9時から委員会を開く予定でしたが、委員会に先立つ理事会で、立憲民主党が4党による修正案について十分な審議を行うよう求めて与野党間の協議が続いた結果、およそ1時間遅れて午前10時すぎに開会しました。
LGBTの人たちへの理解増進に向けた法案は、自民・公明両党の与党案と、野党側からも立憲民主党や共産党などの法案、日本維新の会と国民民主党の法案のあわせて3案が提出されていて、9日の衆議院内閣委員会で審議と採決が予定されています。
委員会に先立ち9日朝、自民・公明両党と日本維新の会、国民民主党の4党の国会対策委員長が国会内で会談し、維新の会などが提出した法案の内容を盛り込んで、与党案を修正することで合意しました。
具体的には「性同一性」という表現を「ジェンダーアイデンティティ」に改めるほか、性的指向などの多様性に関する学校教育について「家庭および地域住民その他の関係者の協力を得つつ行う」という文言を新たに加えています。そして「法律に定める措置の実施にあたっては、すべての国民が安心して生活できることとなるよう留意する」という文言を盛り込んでいます。
法案を審議する衆議院内閣委員会は、午前9時から委員会を開く予定でしたが、委員会に先立つ理事会で、立憲民主党が4党による修正案について十分な審議を行うよう求めて与野党間の協議が続いた結果、およそ1時間遅れて、午前10時すぎに開会しました。
4党は、9日の内閣委員会で修正した与党案を可決させる方針で、来週にも衆議院を通過させ、今の国会で成立させたい考えです。
自民 高木国対委員長“維新と国民が提出した法案ほぼ受け入れ”
自民党の高木国会対策委員長は、記者団に対し「自民党として、幅広い賛同を得ることが必要だと考え、法案を修正することにした。内容は、日本維新の会と国民民主党が提出した法案をほぼ受け入れたと考えて頂いていい。修正により、多くの国民に理解していただきたい」と述べました。
公明 佐藤国対委員長「法案に安定性持たせることが極めて大事」
公明党の佐藤国会対策委員長は、記者団に対し「修正しても与党案の骨格は変わらず、法律的な意味の変化もなく、与党として、より幅広い賛同を得て法案に安定性を持たせることが極めて大事だ。衆議院だけでなく、参議院でも十分に審議を行って、いまの国会での成立に全力を尽くしていきたい」と述べました。
維新 遠藤国対委員長「国民の理解 深まる法案になれば」
日本維新の会の遠藤国会対策委員長は、記者団に対し「『性自認』か『性同一性』かで 国民の中に不安や不信が渦巻いていたが、それを柔らかくするための最大の表現が『ジェンダーアイデンティティ』だ。完璧だとは言わないが、国民の理解が少しでも深まる法案になればと心から願っている」と述べました。
国民 古川国対委員長「与党に受け入れられたという判断で合意」
国民民主党の古川国会対策委員長は、記者団に対し「修正内容は、われわれが日本維新の会と出した法案の内容を丸のみしており、与党に受け入れられたという判断で合意した。急な話ではあったが、世の中のためを考えれば、判断は好ましいのではないか」と述べました。
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