東海3県の地方銀行7行の2022年9月中間決算が出そろった。本業のもうけを示す業務純益(単体)は、愛知、三十三フィナンシャルグループ(FG)をのぞく5行が減益となった。物価上昇などで欧米の金利が上昇し、外国債券の売却損などを計上したことで業績を押し下げた。
名古屋、中京、十六FG、大垣共立、百五、三十三FGの6行は、外国債の売却損などを含む「国債等債券損益」で4億~48億円の赤字を計上した。赤字額が最大だった十六FGの池田直樹社長は「海外の金利はなかなか読めない。下期に金利が上がれば(業績を)修正するかもしれない」と述べた。4億円の赤字を計上した三十三FGは、合併に伴うシステム統合費用の減少などで経費が約38億円減り、増益を確保した。
今年9月末の貸出金残高は全行が増加した。燃料高や脱炭素対応などで中小企業向けの資金需要が伸びた。愛知銀は、前年9月末比で8・3%増の2兆8754億円と、伸び率が最も高かった。ただ、同行の貸出金利回りは0・77%と1年前より0・03ポイント低下した。蔵冨宣彦専務は「法人向けの貸し出し、住宅ローンとも依然として金利競争が続いている」と説明した。
名古屋銀の貸出金残高は6・9%増の3兆4498億円、百五銀は6・4%増の4兆3739億円だった。
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