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Thursday, November 10, 2022

台湾鴻海、生産調整で年末年始需要対応へ 第4四半期売上は横ばい予想 - ロイター (Reuters Japan)

[台北 10日 ロイター] - 米アップルなどの電子製品受託生産大手、台湾の鴻海精密工業は10日、第4・四半期のスマートフォンの売上高が落ち込む見通しで、中国河南省鄭州のiPhone工場での新型コロナウイルス規制が年末年始の休暇シーズンの受注に影響するのを防ぐため、生産を調整していると明らかにした。

 11月10日 米アップル製品など電子製品受託生産大手、台湾の鴻海精密工業が10日発表した第3・四半期決算は5%の増益だった。写真は鴻海のロゴ。2020年6月、台北で撮影(2022年 ロイター/Ann Wang)

世界最大のiPhone工場である鴻海の鄭州工場では、厳格なコロナ規制によって生産体制に混乱が生じている。

ロイターは先月、同工場からの11月のiPhone出荷量が最大3割減少する可能性があると伝えた。

工場のある工業団地「鄭州航空港経済総合実験区」は9日にロックダウンを解除したが、鴻海は外部との接触を遮断する「バブル方式」の操業を継続すると表明した。

鴻海の劉揚偉会長は10日の決算会見で、クリスマスと旧正月(春節)の連休は「極めて重要」だとし、この2つの連休に向けた需要に影響が出ないように、生産能力と出荷の調整に全力を挙げていくと述べた。具体的な内容は示さなかった。

同氏はまた、従業員をつなぎとめるための賞与など、コロナ対策関連の費用の影響は短期的なものだと説明。政府と協力し、できるだけ早期に工場をフル稼働に戻すことを目指していると述べた。

この日発表した第3・四半期決算は、純利益が前年同期比5%増の388億台湾ドルとなった。リフィニティブがまとめたアナリストの平均予想は413億台湾ドルだった。

アップルは、「iPhone14」のハイエンドモデルの出荷台数が中国のコロナ規制の影響で従来の想定より少なくなるとの見通しを示している。

鴻海は7日に第4・四半期見通しを下方修正するとしていたが、10日の決算発表では第4・四半期売上高が前年比横ばいと予想。2023年については比較的控えめな見通しを示した。

また、スマホを含めたスマート家電の売上高は第4・四半期は前年同期比でやや減少すると予想。半面、クラウドやネットワーク関連製品、ノートパソコンなどコンピューター関連は大幅な伸びを見込んだ。

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