[21日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は11月1━2日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)で0.75%ポイントの追加利上げを実施し、12月会合で利上げペースを緩める可能性性を巡りどのようにシグナルを発するべきかを討議する公算が大きいと、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が21日報じた。
ウォラーFRB理事は今月初旬、「次回会合では引き締めペースについて非常に思慮深い議論が行われる」と述べていた。
FRBが12月会合で0.50%ポイントの利上げの可能性を検討しているとすれば、11月会合後数週間中に市場の用意を整える必要がある。また、12月に0.50%ポイント利上げを実施すると同時に、2023年の金利見通しを9月予測から上方修正するという可能性もある。
FRB高官の間では、急激な景気後退リスク低減に向け、近く利上げペースを減速し、来年初めに利上げを停止し、これまでに実施した措置が経済を減速させているかどうかを確認したいという声が上がり始めている。一方、高インフレがより持続的かつ広範囲に及んでいるため、そうした議論は時期尚早とするという向きもある。
一部の当局者は、利上げペースを落とす前にインフレが低下しているという証拠を確認したいとい考えを示している。
クリーブランド地区連銀のメスター総裁はこれまでに、インフレ抑制で進展が見られないため、今後2回の会合でそれぞれ0.75%ポイント利上げを支持すると表明している。
フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁も、インフレ抑制が進んでいないことを踏まえると、フェデラル・ファンド(FF)金利の誘導目標は現在の3─3.25%から、年内に4%を大きく超える水準に引き上げられるとの見方を示した。
一方、ブレイナード副議長らは、11月会合以降の0.75%ポイント利上げに懸念を示し、FRBの利上げの正確な道筋とペースはインフレと経済の展開次第と述べた。
シカゴ地区連銀のエバンス総裁も、政策金利を3月までに4.5%近辺まで引き上げ、その後はインフレへの影響を評価しサプライチェーン(供給網)が回復する時間を確保するために同水準を維持するというFRBの力強いコンセンサスだと述べた。
カンザスシティー地区連銀のジョージ総裁は、このところの金融市場のボラティリティーのほか、中央銀行の政策措置が経済に浸透するのに時間がかかることを踏まえ、FRBは利上げを慎重に実施していく必要があるという考えを示している。
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