▽準々決勝 聖光学院9-5日大東北
中盤に好機を生かした聖光学院が日大東北に逆転勝ち。聖光学院は3点を追う四回無死満塁から伊藤遥の中前打と押し出しで2点を返すと、1死満塁から赤堀が左前打を放ち逆転した。日大東北は九回、2点を返し意地を見せた。
■反撃の口火 聖光学院の伊藤遥
聖光学院が昨年覇者の日大東北を破り、3年ぶりの4強入りを決めた。四回無死満塁で中前打を放ち、チームの逆転勝利への口火を切った伊藤遥喜は「仲間がつくってくれたチャンス。結果を残せてうれしい」と笑顔がはじけた。
3点を奪われた直後の攻撃。三好元気、山浅龍之介の連打などで好機をつくった。伊藤はファウルで粘った後の9球目、外角低めの直球を鮮やかにはじき返した。痛烈な打球が中前に抜けた。後続も勢いづき、この回逆転のホームを踏んだ。
試合を追うごとに打撃の調子を上げている。五回に貴重な追加点につながる中前打を放つなど3安打2打点の活躍でチームをけん引した。優勝した春季東北地区大会では相手投手の速球に差し込まれ、納得のいく打撃ができなかった。構えを修正するとともに、午後11時まで寮で素振りに励み、自信をつけた。
昨年敗れた準々決勝の壁を乗り越え、頂点に一歩近づいた。「準決勝も諦めない試合をする。目の前の一戦を強い気持ちで戦う」と覚悟をにじませた。
■日大東北・山下3安打 「全て出し切った」
2連覇を目指した日大東北は、春の東北王者・聖光学院に最後まで食らい付いた。3安打と活躍した山下日南太は「全て出し切った。このチームで戦うことができ幸せだった」と胸を張った。
九回無死満塁、山下がファウルで粘るたび、ベンチから大きな声援が起きた。「一人じゃない。みんなとの試合は楽しい」。三振に倒れたが、笑顔でベンチに戻った。
昨年夏の甲子園で先発出場。力はあるが、やや積極性に欠けることが課題だった。吉田翔監督から「プレーでチームを引っ張れ」と奮起を促され、きつい打撃や守備練習で積極的に声出しに取り組むようになった。
後続の打者が2点を返す粘りを見せたが、2連覇はならなかった。「野球は自分を成長させてくれた。最高のチームで甲子園を目指してほしい」と後輩にエールを送った。
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