2022年07月14日10時44分
【ワシントン時事】国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事は13日の声明で、2022年と23年の世界経済の成長予測を下方修正する方針を表明した。IMFはインフレと景気後退が同時に起きる「スタグフレーション」のリスクが高まっていると警告。15日にインドネシアで開幕する20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議を前に、危機脱却に向けた政策協調を促した。
IMFは4月の世界経済見通しで、22年と23年の世界経済成長率をいずれも3.6%とし、1月時点の予測から下方修正した。ゲオルギエワ氏は、今月下旬に公表する最新見通しでさらに下方修正する理由として、ロシアのウクライナ侵攻に端を発する世界的物価高や、新型コロナウイルス感染を封じ込める中国の「ゼロコロナ」政策の影響などを挙げた。
ゲオルギエワ氏は「22年は厳しい年になり、さらに23年は景気後退のリスクが高まる」と指摘した上で、「G20を中心に断固とした行動と国際協力が必要だ」と訴えた。高インフレの抑制に向けて金融・財政政策で協力を深めるほか、新たな感染症によるパンデミック(世界的流行)の予防策や食料危機への対応など結束を呼び掛けた。
からの記事と詳細 ( 世界経済、成長予測下方修正へ 「後退リスク高まる」―IMF - 時事通信ニュース )
https://ift.tt/OGnmtBA
No comments:
Post a Comment