[東京 17日 ロイター] -
<09:02> ユーロ底堅い1.04ドル前半、仏中銀総裁の発言が下支え
ユーロ/ドルは1.0445ドル付近。欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのビルロワドガロー仏中銀総裁がユーロ安をけん制したことや早期の金融引き締めに前向きな姿勢を示したことが、ユーロの下支え要因となっている。
ビルロワドガロー総裁は16日の会合で「輸入インフレをけん引する要因として実効為替レートの動向を注意深く見守っていく」と述べ、過度なユーロ安は物価安定目標に悪影響を及ぼすことになると指摘。また、ECB理事会は6月が「決定的な」会合になり、その後金融政策面で「活発な夏」を迎える可能性があると述べた。
ただ、ビルロワドガロー総裁の発言は「ユーロの大幅な上昇にはつながらなかった」(アナリスト)という。北欧2カ国の北大西洋条約機構(NATO)加盟申請に向けた動きでロシアとの対立が懸念されるほか、欧州連合(EU)欧州委員会が経済予測でユーロ圏の今年と来年の成長率予想を下方修正するなど「懸念材料も多い」(同)ためだ。
海外時間ではラガルドECB総裁の講演が予定されており、今後の金融政策や経済見通しなどの手掛かり材料になる発言が出るか、注目されている。
<07:49> ドル128.40─129.70円の見通し、上値重い 米小売売上高を注視
きょうの予想レンジはドル/円が128.40―129.70円、ユーロ/ドルが1.0370─1.0500ドル、ユーロ/円が133.80―135.10円付近。
現在、ドル/円は129.05円付近、ユーロ/ドルは1.0432ドル付近、ユーロ/円は134.64円付近で推移している。
前日のニューヨーク市場では、中国の経済指標やニューヨーク州製造業業況指数の悪化を手掛かりとした世界的な景気減速懸念から米長期金利が低下。ドルは売りが優勢となり、一時128.99円まで下落した。その後は下げ渋ったものの、株価が軟調に推移したことから買いの動きは強まらなかった。終値は129.16/19円だった。
きょうの東京市場でドルは129円を挟んで上下30銭程の値幅での推移が予想されている。市場では「米中の経済指標の悪化や米長期金利の低下基調を背景にドルの上値の重さが意識されやすく、調整が入りやすい局面」(外為アナリスト)との声が聞かれた。前日の高値129.70円近辺では売り圧力が強まりやすい一方、128円前半では下値はサポートされるとみられる。
今晩発表の4月米小売売上高や米鉱工業生産を控えて内容を見極めたいとの見方から様子見姿勢も強まりそうだ。
このほか、3月の英ILO方式失業率や5月の米住宅建設業者指数(NAHB)などが発表予定。豪中銀理事会議事要旨の公表、カンリフ英中銀副総裁、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、ハーカー米フィラデルフィア地区連銀総裁、エバンズ米シカゴ地区連銀総裁の発言の場が予定されている。
また、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長がWSJのイベントに参加するほか、メスター米クリーブランド地区連銀総裁がオンラインフォーラムで開会の辞を述べる予定となっている。
全スポットレート(ロイターデータ)
アジアスポットレート(同)
欧州スポットレート(同)
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