ベン・マカドゥーは再びオフェンスを指揮することになったが、今度は拠点をシャーロットに移し、カロライナ・パンサーズの一員となる。
攻撃コーディネーター(OC)として就任したマカドゥーの滑り出しは順調とは言えない。現地19日(火)に記者団と話したマカドゥーは、予想通りクオーターバック(QB)サム・ダーノルドの今後について問い詰められた。マカドゥーOCと同じようにかつてはニューヨークをホームと呼んでいたダーノルドは、パンサーズでNFLでの将来を取り戻そうとしている。
マカドゥーOCは、ダーノルドが2022年にパンサーズの先発クオーターバックになるかと聞かれると、それを肯定したものの、すぐさま早とちりしてしまったことに気づく。
「私が取り組んできたことの一つは、あなた方(メディア)ともっとうまく話せるようになることだ。ここで先発のクオーターバックを発表してしまったのは、つまり、口を滑らせてしまったということだ。今のは言ってはいけないことだった」とマカドゥーOCは『ESPN』に述べている。
マカドゥーOCと違い、ダーノルドはすでに逆転劇を演出する残り少ないチャンスを失っているかもしれない。パンサーズでの最初のシーズンで失敗しているダーノルドは、健康な時に苦戦し、ケガで先発の座を失った。ダーノルドの代わりとして契約したQBキャム・ニュートンがシーズン後半に不調に陥ったため、ダーノルドは自分の仕事を取り戻すことができたに過ぎないが、シーズン終盤にかけて彼自身のプレーも精彩に欠けた。その時でさえ、ダーノルドはパンサーズのシーズンを軌道修正することはできなかった。
ダーノルドを獲得したパンサーズのリスクは報われず、チームは新しいクオーターバックを探すというおなじみの状況に追い込まれることになった。
パンサーズはドラフトの1巡目でそのクオーターバックを指名するかもしれない。全体6位の指名権を持っているパンサーズはクオーターバックのトップ選手を獲得するのに絶好のポジションにいると思われる。
その状況を考えると、誰であろうと先発と断言するのは早計だ。今のところロースターにいるQBはダーノルドとP.J.ウォーカーだけで、ダーノルド と2022 年における彼の約 1,800 万ドル(約2億3,274万円)の保証金が論理的には最も有力な選択肢と言えよう。
マカドゥーOCはダーノルドについて「サムのゲームにはそれなりの魅力がある」と話す。「彼は運動神経がいい。サムと一緒に仕事ができることを楽しみにしている。ここ数日はオフェンスのスピードを上げることに取り組んできたが、彼はこのリーグで優秀な選手になれる素質を時おり見せている」
とはいえ、ドラフト初日にクオーターバックを指名すれば状況は一変する。だからこそ、マカドゥーOCは当初の発言を撤回せざるを得なかったのだ。現時点での上位2人のクオーターバック候補は、仮にパンサーズに入団した場合、それぞれに違った利点をチームにもたらすだろう。リバティ大学のマリク・ウィリスはオフェンスをリードできるようになるまでに、NFLに適応するための時間が必要かもしれない。一方、ピッツバーグ大学のケニー・ピケットは今季のドラフトの中で最もプロでも通用するクオーターバックと見られている。
マカドゥーOCは、入団後により即戦力になる選手を獲得することに甘んじるつもりはないようだ。
「私は失敗を恐れずに思い切りやるタイプの男なんだ」とマカドゥーOCは語った。「だから、初めから準備ができているからと言って、一番になれるわけではないと思っている。とはいえ、条件によってはそれが活きることもある。もちろん、経験は役に立つ。どのようなシステムでプレーしていたかによって、他の人よりも経験が役に立つかもしれない」
「だが結局のところ、できればそのポジションで今後10年間、満足できるような選手を選ばなければならない」
シーズン開幕が今日だとすればダーノルドが先発する。パンサーズがウィリスを獲得しても、少なくともシーズンの始めはダーノルドが先発を務めるだろう。だが、当然シーズンは今日から始まるわけではなく、実際に始まる頃には短期的にも長期的にも別の選手が候補に挙がっている可能性がある。
マカドゥーOCはパンサーズの攻撃コーディネーターとして足元を固めているところだ。彼はチームの最も重要なポジションに関する質問に答える前に、少しだけ思案する必要があることを火曜日に学んだ。8月には状況が大きく変わっているかもしれない。
【R】
からの記事と詳細 ( パンサーズ新OCマカドゥー、ダーノルドが先発QBと断言するもすぐに撤回 - NFL日本公式サイト )
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