◇米国女子◇DIOインプラントLAオープン 事前情報(20日)◇ウィルシャーCC (カリフォルニア州)◇6447yd(パー71)
ロサンゼルスの空港に降り立った時、渋野日向子は思わず「ただいまーっ」と息をついた。昨年のスポット参戦時から練習拠点のひとつにしてきた街。惜敗の2位で終えたハワイでの「ロッテ選手権」の疲れが残っていたかもしれない。今大会開幕2日前の19日(火)の朝、ベッドで寝ぼけ眼で見た時計はすでに出発予定時刻を示していた。
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「ほぼ初めてかな。1時間、寝坊した。こんなに目覚ましの音で起きないとは思わなかった」。ハワイとのカリフォルニアの間にある3時間の時差による影響も大きい。「しっかり気を引き締めないと」と、その後は眠気に負けまいと連日練習に打ち込んだ。
そもそも今週のコースも気を抜けない。ロサンゼルスの市街地にあるウィルシャーCCは1919年開場のコンパクトなつくり。ショットが左右前後に散るのを許してくれない。小川のペナルティエリアが潜み、大小合わせて125個のバンカーが口を開ける。「グリーン周りがめちゃくちゃ難しい。外しどころによってはボギーを覚悟しないといけない」
砲台グリーンは傾斜部分の芝が深いホールもあり、ウェッジでクッションを入れることも「パターも使えない」と言う。「(寄せるためには)上げるしかない。無理、そんなん! 頑張ってそこには打たないようにしたいけれど、バンカーにも外したくない…」。さらにボールの転がりを不規則にしがちなポアナ芝のグリーンには「安定のね…(難しさ)。嫌いやわー! ぜんぜん慣れていない。ポコポコ跳ねてね」と、あけすけに嫌悪感を示した。
戦い方の軸になるのはやはりショットになる。直近2試合のトップ5位入りという結果も背中を押してくれる。「ショットに去年よりも自信が出てきたし、振り切れるようになってきた。4日間、(自分の)良いプレーができるとこの位置にいられることが確認できたのはすごく良かった」と戦いぶりに手応えがある。
「18番が終わって一瞬だけめっちゃ悔しかったけれど、あとはもうやり切ったなって感じ」と最終日まで奮闘したロッテ選手権に充実感をにじませた。ターゲットにしてきた来季のシード権獲得が早くも見えたことで、「結構、気持ち的には楽になりました」と安堵(あんど)する。
「でも、ここから全部予選落ちしたらヤバいから。良いところにいられるように頑張りたいです」。いきなり目標を上方修正するつもりは今のところない。「予選通過できるように。初心を大事に」と笑顔で強調した。(カリフォルニア州ロサンゼルス/桂川洋一)
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