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Saturday, November 6, 2021

今さら聞けない「とりま」の意味と正しい使い方| - @DIME

『とりま』という言葉が使われているのを知っていても、意味が分からない人もいるのではないでしょうか?そこで、意味と合わせて使い方や注意点について詳しく紹介します。よく使われている他のギャル語についても確認しましょう。

「とりま」の意味は?

最初に、『とりま』がどういう意味なのか紹介します。どのように生まれ、広まった言葉なのかについても確認しましょう。

「とりあえず、まあ」の略語

『とりま』を方言だと勘違いしている人もいるかもしれませんが、実際には『取りあえず、まあ』を略した言葉です。『取りあえず』の『とり』と『まあ』の『ま』を組み合わせています。

主に『取りあえず』『差し当たって』『ひとまず』という意味で使われています。しゃべり出しに『えっと』『そうねぇ』『うーん』といったニュアンスで使われることもあるようです。

元はギャルから生まれた言葉

『とりま』は、ギャルと呼ばれる若い女の子たちの間で生まれた『ギャル語』です。

ギャルたちは長い言葉を短く略したり、別の意味の言葉に変えたり、さまざまな新語を作り出しており、『とりま』もその一つとされています。

『とりま』が生まれたのは2000年代半ば頃といわれており、主にSNSなどインターネットを通じて広まり、徐々に定着していったのです。

現在はギャル語というよりも、若い世代を中心に日常会話でも幅広く使われています。

「とりま」の使い方と注意点

(出典) photo-ac.com

『とりま』の正しい使い方を紹介します。実際に使う際の注意点についても触れるので、確認しておきましょう。

なんとなく話をまとめる場合

『取りあえず』というニュアンスで、なんとなく話をまとめる場合に使います。また、特に意味はなく言葉の間を埋める『まあ』というニュアンスで使うことも可能です。

  • 「どの映画を見るか決まっていないけど、とりま1時に映画館の前で待ち合わせね!」
  • 「とりま、ビールで乾杯しよう!」
  • 「来週の予定のことだけど、とりまメールしておくね。」

話題を変える場合

会話の途中で話題を変えたいときにも使います。グループで話していると、いろいろな話題が出て話が切り替わることが珍しくありません。

『とりま』を使えば、「話が変わるけど」「全然違う話だけど」などと前置きをしなくても、相手に話が切り替わることが自然と伝わります。

また、会話を終わらせたいときにも使います。急いでいるときや忙しいときに、長引きそうなLINEのやり取りをやんわり終わらせたいようなときなどに便利です。

  • 「とりま、明日の女子会楽しみだわー。」
  • 「ごめん、出かけなくちゃいけないから、とりま、また連絡するね。」

次の言葉を強調したい場合

次に続く言葉を強調したいときにも使います。『とりま』を加えることで、インパクトのあるフレーズになります。

何気ない一文が『とりま』をプラスすることで引き立ち、相手に自分の気持ちが伝わりやすくなることもあるでしょう。

  • 「今日は、すてきなレストランに連れて行ってくれてありがとう。とりま最高の記念日になったよ。」
  • 「昨日の〇〇(ドラマ名)見た?とりま泣けるほど感動した!」

友達以外の使用は避ける

『とりま』を気心の知れた友達以外に使うのは、避けた方が無難でしょう。

広く使われている言葉ではありますが、比較的新しい造語なので言葉の意味を知らない人もおり、意味が通じないことも考えられます。

また、年齢や性別に関係なく『とりま』に対して不快感を抱いている人も少なくないようです。くだけた言葉ですから、ビジネスシーンや目上の人に使うのに適した言葉でない点も注意しましょう。

「とりま」以外に会話で使えるギャル語

(出典) photo-ac.com

『とりま』以外にも多数のギャル語があります。その中から会話で使いやすいものを例文とともに紹介するので、実際に使う際の参考にしましょう。

ただし、いずれもくだけたカジュアルな表現です。使う相手や状況に注意することが大切です。

「それな」

『それな』は、『その通り』『そうだね』『だよね』という意味で、主に相手の言ったことに賛同するときに使います。

興味のない話題や反論すると面倒なので取りあえず肯定しておくときなどの相づちとして使われることもあるようです。

言葉の由来は明確に分かっておらず、ネット上のスラングという説と、関西弁の『ほんなそれな』や『そやな』が語源という説があります。

  • Aさん:「この限定スイーツ、おいしいよね!」
    Bさん:「それな!人気なのも分かるね。」
  • Aさん:「もう少し自分の言動に責任を持ちなさい。」
    Bさん:「それな。」(反論すると面倒なので肯定)

「あーね」

『あーね』は、同意や共感を表す『あー、そうだね』『あー、なるほどね』などの略語です。略語ではなく、九州・福岡・博多などで使われていた方言が由来という説もあります。

相手の話に共感したときや、『うんうん』というニュアンスで相づちとして使われています。

  • Aさん:「今夜は大雨になるらしいよ。」
    Bさん:「あーね。電車が止まっちゃうかもしれないから、仕事が終わったらすぐに帰った方がよさそうだね。」
  • Aさん:「ここから〇〇へは、どう行くのが一番いいのかな?」
    Bさん:「〇〇線は混むから、〇〇線を使って〇〇駅で下りるのがいいと思うよ。」
    Aさん:「あーね。ありがとう!」

構成/編集部

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