酒を飲んで車を運転した30歳代男性教諭の懲戒免職処分を静岡県人事委員会が停職6か月の処分に修正する裁決を出したことを巡り、県教育委員会は24日、男性が退職の意向を示していることを明らかにした。懲戒免職ではなくなるため、男性に退職金が支払われることになる。
県東部の中学校に勤務していた男性は2019年6月、同僚らと伊豆の国市内で飲酒後、乗用車を運転して女性教諭を自宅に送るなどしたとして、県教委から懲戒免職処分を受けた。
男性からの不服申し立てを受けた人事委が今月2日、男性が道路交通法で定められた「酒気帯び運転」だったとする客観的な証拠がないなどとして処分を修正した。
県教委はこの日、裁決に至る詳細を公表した。男性が乗車前にビールを中ジョッキで5~6杯飲んでおり、酒気帯び運転だったことは認定出来ると主張。さらに、「検挙を(処分の)要件とするならば、警察に見つからなければ何をしてもいいということになる」などと訴えていた。
しかし、人事委は「懲戒処分の基準を適正に運用しておらず、公平性の原則に反している」とし、県教委の主張を退けたという。
今回の裁決を受け、県教委の木苗直秀教育長は「主張が認められなかったことは遺憾だが、裁決を受け止め、適正に対処する。今後も酒気帯び運転に対して厳正な処分を行うとともに、教育行政の信頼回復に努める」とコメントした。
からの記事と詳細 ( 「酒気帯び運転」で懲戒免の教諭、停職処分に修正…退職金支払いへ - 読売新聞 )
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