[東京 5日 ロイター] -
<11:01> ユーロ1.22ドル後半、2年9カ月ぶり高値圏で堅調
ドルは103.13円付近で一進一退。
ユーロは1.2258ドル付近で堅調。
前日の海外市場では1.2310ドルまで上昇し、12月30日に付けた2年9カ月ぶり高値と面合わせした。その後は、英ポンドの急失速のあおりを受けてユーロも高値圏から反落したが、今朝の東京市場では再びユーロ買いが優勢となっている。
ユーロ高については、欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁や理事らが度々ユーロ高をけん制しているため、ユーロ買いには警戒感がある。
しかし、外為市場では「とりあえずはドルを売って、ドル以外の通貨を買う流れが新年も続いている」(証券会社)中で、ユーロもじわじわと上値を伸ばしている状況だ。
ラガルド総裁は先月10日、ECB理事会後の記者会見で、「われわれは為替レートを目標に掲げているわけではないが、とりわけユーロ高が重要な役割を果たし、物価に下落圧力を及ぼすことは明白だ」と述べた。
ただ、この発言は、「腰の入ったユーロ高けん制ではない」(前出の証券会社)と解釈され、昨年11月上旬から始まったユーロ高トレンドを軌道修正するには至らなかった。
一方、ユーロ/円は目下126.39円付近で小幅な値動き。
ユーロと円の強さが拮抗し、方向感が出にくい展開となっている。
<09:16> ドル103円前半、英ポンドは急失速後の反発力弱い
ドルは103.17円付近。この日は商業決済が集中する五・十日に当るため仲値付近までは正月休暇明けの国内勢による売買が予想されている。
前日の外為市場で主役だった英ポンドは、現在1.3562ドル付近で弱含み。
英ポンドは前日の欧州市場で一時1.3703ドルまで上昇し、2018年5月以来2年8カ月ぶり高値を付けた。しかし、その後は急失速し、現在も大幅に下値が切り下がった水準での取引となっている。
「英ポンドが急失速したおかげで、ドル/円も102円台後半から小反発することができたが、きょうもドルの地合いは弱い」(アナリスト)という。
英ポンドの急反落の背景は、英国のジョンソン首相が4日、新型コロナウイルス感染の急激な拡大に対処するため、イングランドで新たに全面的なロックダウン(都市封鎖)措置を導入すると発表したこと。
同国では4日、アストラゼネカとオックスフォード大学が共同開発した新型コロナワクチンの接種が始まったばかり。新規感染者数は3日時点で約5万5000人。累計の死者数は7万5000人超と、欧州で2番目に多い。
<07:54>ドル102.70─103.50円の見通し、10カ月ぶり安値から反発でも戻り鈍い
ドル/円は103.14円付近、ユーロ/ドルは1.2250ドル付近、ユーロ/円は126.28円付近。
きょうの予想レンジはドル/円が102.70―103.50円、ユーロ/ドルが1.2210─1.2310ドル、ユーロ/円が125.80―126.80円とみられている。
前日の欧州市場ではユーロや英ポンドなどの欧州通貨やオセアニア通貨に対してドルが下落し、その波及効果でドル/円も一時102.72円まで売られて、3月10日以来10カ月ぶり安値を付けた。
その後のニューヨーク市場では、上昇していた英ポンドが急激に失速したことや、米国株が大幅安となったことで、ドルのショートカバーが広がり、ドルは103.25円まで持ち直したものの、反発力は弱かった。
市場では「前日のドルの反発は欧州通貨の急失速と、米国株の大幅安によるリスク選好の巻き戻しという他律的な要因が背景となっている」(外為アナリスト)という。
また「ドルの戻りが鈍いのは、年末からドルを売っておけばもうかるという地合いが続いているからだ。どこかで潮目の変化があるかもしれないが、当面はないだろう」(同)という。
今日の東京市場は五・十日に当るため国内実需勢の売買が注目される。また、まもなく発令される緊急事態宣言を巡る報道も注目されている。
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