元なでしこジャパンFWで、2度のワールドカップと3度の五輪に出場した丸山桂里奈さん(37歳)。優勝した2011年W杯ではスーパーサブとして活躍し、準々決勝では強豪ドイツを下す決勝弾もマークした。16年限りで引退すると、その後は持ち前の明るさと天然キャラが多くの人の心を掴み、タレントとしてブレイクしバラエティ番組を中心に活躍中。小学生時代に明石家さんまさんに憧れ「いつか芸人さんと一緒に仕事がしたい」と思い続けてきた彼女は、いま第2の夢を叶え「めちゃくちゃ楽しい」と笑う(全3回の2回目/#1、#3へ)。 【写真】この記事の写真をすべて見る
さんまさんは本当に学校の先生だと思っていた
――サッカー選手を引退し、タレントとして活動してきたこの4年を振り返ると、いまどんな思いですか。 「めちゃくちゃ楽しいですよ。女子サッカーの選手って、みんなセカンドキャリアが不安視されているじゃないですか。私も2011年のW杯で優勝する前からホリプロには入っていましたけど、現役中は事務所もサッカーに集中させてくれていたので、引退後に何をやるかはまったく考えていなかったですし。 最初はサッカーが好きだし、解説のお仕事をいただけば喜んでやっていました。ただ、解説はほかにもやっている人はいる。そこで、自分は本当に何がやりたいかを考えたら、子どもの頃『あっぱれさんま大先生』(フジテレビ系列)を見てさんまさんに憧れて、いつか芸人さんと一緒に仕事をしたいと思っていたことを思い出して……そんな話をマネージャーさんにしたんです。そしたら事務所の周りの方も『そうだね、解説じゃないね』みたいになって。いまではバラエティの仕事をたくさんいただけるようになって、順調過ぎて怖いくらいです(笑)」 いまがあるのは、明石家さんまさんのおかげ。丸山さんはそう言って、さらに続けた。 「私、小学生の頃は『あっぱれさんま大先生』を見て、さんまさんは本当に学校の先生だと思っていたんですよ。でも、私の通っていた学校にはあんなに面白い先生はいないし、少し時間が経つと、どうやら先生じゃなくて芸人さんだってことがわかって。 それからは、いつかさんまさんに会いたいという思いがずっと心の底にあって、サッカーをやっていたというか。でも、それを公言して仮に会えたとしても、自然じゃないというか人工的になっちゃうじゃないですか。だから、いまの仕事を始めてからもさんまさんに憧れているとか、会いたいということは一切誰にも言ってなかったんです」
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