2020年9月1日(火)
加賀健一は前々節のガンバ大阪U-23戦で、第5節の長野戦以来となるスタメンに選出。第5節はCBとして勝利に貢献したが、この日のポジションは右SBだった。
加賀自身が「実戦でやったのは何年ぶりかな」と述懐する右SBでのプレー。これまでの練習取材で、加賀がスムーズかつスピーディーにサイドを駆け上がりクロスを上げて、中央の選手が合わせるシーンを見ていた。それだけにスタメンが発表されたときには期待が高まった。では実戦でどうだったか。結論を先に言えば、大いに可能性を感じる内容だった。
加賀は対人守備の強度や鋭い寄せのスピード、相手の攻撃に対する危機察知など、多くの局面で持ち味を発揮し「周囲が見えている様子」が伝わってくるようだった。「CBとは守備が若干変わってくるし、攻撃でも前に出ていくスピードが求められる。昔を思い出した感じでしたね」と振り返っている。吉田謙監督も、試合終了後のオンライン記者会見で「守備の人と思われがちだが、攻撃センスあふれる攻守ともに素晴らしい選手。よい仕事をしてくれた」と評価した。
一方、加賀はプレー中も課題を感じていたという。加賀が指摘したのは右ボランチの江口直生と、右SHの沖野将基との関係性だ。「守備でのマークの受け渡しや、誰が誰を見るかについて、もう少し僕がはっきり声を掛けてあげればよかった。僕自身も彼らがやりやすいように、どれが一番ベストなのかを試合の中で探りながらやっていた」と振り返る。今シーズンは開幕から鈴木準弥が右SBを務めてきただけに、連係面で多少のズレが生じるのも無理はない。失点の場面については「FWやSHやボランチが守備であれだけ頑張ってくれている。だからこそ立ち位置を修正するために、後ろから声を掛けて前の選手を押し出す必要があった」と反省する。
攻撃面でも発展の余地があると見る。たとえばクロス。この試合では、加賀がクロスを上げるシーンがなかった。秋田の縦に速いサッカーにおいてはFWの背後にボールが送られるため、サイドへのパスから展開してタメをつくり、そこからSBが上がっていくような場面は少なくなる。それを踏まえた上で「縦には行きつつ、もっともっと要求してボールを横に動かしてもらうように働きかけたい。ボールさえ来れば仕事ができるので」と強調する。クロスはもちろん、オーバーラップから相手の嫌なところに侵入する。これまでもそうした形でアシストをしてきた自負がある。
前々節の前半、大きく空いた右の裏のスペースに攻め上がろうとサインを送る加賀の姿があった。後半開始直後、加賀が前線の齋藤恵太に縦パスを通し、齋藤が右サイドの沖野に振る。裏に抜けた齋藤に沖野がパスを出す間に、加賀は完全なフリーの状態でゴール前に入り込み、右からのクロスに合わせようとしていた。
結果こそ出なかったが、こうした一つひとつのプレーは練習や試合でコミュニケーションを積み重ねることで鋭さを増し、相手の脅威となるだろう。なぜなら「もっともっとやれば良くなる。それしかないですね。チームの勝ちにつながるように、自分のプレーも向上しながら勝点3を取っていければいい」と意気込む加賀の言葉の節々から、圧倒されるような熱意を感じたからだ。
文:竹内松裕(秋田担当)
明治安田生命J3リーグ 第13節
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