Microsoftは25日(現地時間)、Web版のWordに文字起こし機能と、口述筆記のための音声コマンド機能を実装したことを発表した。
文字起こし機能はWeb版WordのツールバーのDictateボタンにある「Transcribe」から実行可能。会議やインタビューなどの発言を録音しつつ、自動的に文字起こしが行なわれるため、ユーザーはメモを取らずに済み、会話に集中できる。発言者を判別することも可能。さらに、タイムスタンプつきの音声データを再生して間違いのある箇所などを修正することもできる。
また、別のツールなどを使用して録音した内容をアップロードして文字起こしをさせることも可能。対応するファイルはmp3、wav、m4a、mp4となっている。
文字起こしを利用するには、Office 365に契約している必要があり、EdgeかChromeブラウザを使用したWeb版のWordが対象。現時点では英語のみがサポートされており、書き起こし機能は1カ月あたり5時間に制限されているほか、1ファイルあたり200MBまでとなる。モバイル版Officeへの提供は年末頃としている。
もう一方の新機能である口述筆記(ディクテーション)のための音声コマンドは、キーボードが使えない状況などで有用としており、音声による細かいWordの操作が行なえる。たとえば、「リストを開始」、「最後の文章をボールド」などの発言を理解し、「アンパサンド(&)」、「パーセント記号(%)」なども口頭で入力できる。
これらの操作は自然に人に話すように入力・編集処理が行なえるほか、何か言葉が思い出せない場合には「ドットドットドット」などと発言して文字を埋めておくことも可能。もしも音声コマンドの利用中に電話がかかってきた場合などは「ディクテーションを停止」と言うだけで作業を止めることができる。このほか、他者とのコラボレーションや絵文字の入力も行なえる。
こちらの機能については、Web版またはモバイル版のWordで利用でき、Office 365を契約する必要はないが、年末頃に登場予定のデスクトップ版(macOS向けを含む)では契約の必要がある。
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August 26, 2020 at 07:50AM
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