【ワシントン時事】米連邦準備制度理事会(FRB)は27日、インフレ率が目標の2%を一時的に上回ることを許容する新たな政策方針を決定した。 景気回復局面で物価上昇圧力が強まってもゼロ金利政策を長期間維持し、持続的な経済成長の足取りを確実にする狙いだ。 2012年に導入した2%目標を修正する。パウエル議長が、カンザスシティー連邦準備銀行主催の経済シンポジウム(ジャクソンホール会合)でのオンライン講演で発表した。 議長は「経済は常に変化するため、政策目標は新たな課題に適応すべきだ」と指摘。世界的に金利とインフレ率が低下し、「景気後退時に利下げ余地がない」と述べるとともに、こうした状況に陥ると「克服が難しい」と懸念を示した。 その上で、インフレ率2%の未達が続けば「(その後は)当面2%を小幅に超えることを目指した政策が適切」と語り、インフレ率が長期的に平均2%となるように政策運営を行うと表明した。また、格差是正を念頭に雇用の最大化に取り組むと強調した。 FRBは、新型コロナウイルス危機を受け、ゼロ金利政策と量的緩和策を導入した。利下げ余地がないため、ゼロ金利が長期間続くとの期待を高めることで緩和効果を強化する政策を議論している。物価目標の修正に加え、インフレ率などが一定水準に上昇するまでゼロ金利を解除しないと約束する案などを検討中だ。
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August 27, 2020 at 08:41PM
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「インフレ2%超」許容 ゼロ金利、長期維持へ 米FRB(時事通信) - Yahoo!ニュース
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