西村康稔経済財政・再生相は12日、近く閣議決定する経済財政運営と改革の基本方針（骨太の方針）で国土強靱（きょうじん）化や防災・減災を柱に位置づける方針を明らかにした。8日に示した原案を修正する。九州豪雨や近年相次ぐ大きな自然災害を踏まえて構成を見直す。
同日のNHK番組や記者会見で明らかにした。原案は新型コロナウイルスで遅れが浮き彫りになった行政のデジタル化などが柱だった。西村氏は「国民の命・財産を守る観点からは国土強靱化、防災・減災も大きな柱として位置づけないといけない」と語った。章立てを見直す考えも示した。
原案をめぐっては公明党の石田祝稔政調会長が9日の記者会見で、防災・減災の記述が昨年の骨太の方針と同じだと指摘した。「去年のことを覚えていないと思っているのかもしれないがそうはいかない」と批判した。西村氏は「与党から様々な意見をもらったことも踏まえる」と述べた。
西村氏は12日のNHK番組で、大学や民間企業が実施する新型コロナの抗体検査についてデータ提供を呼びかけるとも話した。「精度に差があることを配慮した上で分析に使いたい」と強調した。
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July 12, 2020 at 12:00PM
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新型コロナ:骨太方針の原案修正へ 経財相「国土強靱化も柱に」 - 日本経済新聞
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