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Wednesday, April 29, 2020

インターハイ中止に「夏を返してほしい」10代の声 - マイナビニュース

インターハイ中止に「夏を返してほしい」10代の声
ラジオの中の学校、TOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」。4月28日(火)の放送では、先日発表された今夏の全国高校総合体育大会(インターハイ)の中止を取り上げました。この大会への出場を目指し、日々練習に励んできた3人のリスナーと電話を繋ぎ、今の気持ちを聞きました。その中から、パーソナリティのさかた校長、こもり教頭と、ある男性リスナーとのやり取りを紹介します。

さかた校長:新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、今年のインターハイが中止されることになりました。

こもり教頭:インターハイというのは、言わば高校の部活の集大成の場所です。1963年に始まってからは、中止になるのは初めてということです。

さかた校長:みんなの健康、命を最優先に考えての決定だと思うけども……当事者のみんなは絶対つらいと思うんだよ。

こもり教頭:うん……SCHOOL OF LOCK! の生徒の中にも、夏のインターハイを目指して頑張ってきた生徒もたくさんいると思うんですよ。学校掲示板に届いた書き込みを紹介します。

【私は陸上部に入ってます。インハイ中止。覚悟はしてたつもりでした。でもやっぱり悔しいし悲しいなんとも言えない。私はまだ高1です。だから来年も再来年もチャンスがある。でも、高3の先輩とインハイを目指して日々練習できる年は今年しかない。だから、やっぱり悔しいよ。コロナが収束してからでいいから、インハイの代わりになるような何かをして欲しい。そして、先輩達が最後の大舞台で輝く姿を観たい。(15歳女性)】

こもり教頭:本当に……現状が日々変わるので、何が正解かもわからないし、何が起きるのかもわからない。でもこの書き込みにもあるように、代わりになるような……“代わり”が何かもわからないですけど、そういうものがどんどん今後……というのもあるし。このインターハイ中止で、生徒がどんなふうに思っているのか心配ですね。

さかた校長:そうだね……ということで、今夜は「インターハイ中止に思うこと」をお届けしたいと思う。

こもり教頭:「仕方ない」とか、そんな簡単に気持ちの整理はつかないと思います。今、キミが思っていることを教えてください。

――17歳/高校3年生・男性リスナーの声

今回電話を繋いだのは、高校3年生の男子リスナーです。小学1年生で剣道を始め、今も強豪校の剣道部に在籍。昨年インターハイに出場した際にはレギュラーメンバーになれず、今年の出場に賭けていました。

さかた校長:小1から、ずっとやってきたんだもんな……。

こもり教頭:特にこの3年間は、いろんなものを犠牲にしてやってきたんでしょ? 例えば、何が大変だった?

リスナー:友達に「USJに行こう」とか遊びに誘われても、部活を優先したり……坂道のファンなんですけど、そのライブも全く行けなかったり……。

さかた校長:我慢してきたんだな。

リスナー:はい。いままで応援してくれた人とか支えてくれた人に、結果をちゃんと出して恩返しというか……そういうのができなかったのが、余計に悔しいです。

さかた校長:そうだよな。せめて大会で活躍しているところを……(見せたかったよな)。俺も、小1から高3までは、ほぼお前と同じ人生なのよ。俺もスポーツ推薦で(高校に)行ったからすごくお金をかけてもらったけど、結局レギュラーになれなかったから。親に(活躍する姿を)見せられなかったのは……すごく思っているんだよね。

リスナー:はい。

さかた校長:つらいよなぁ。

リスナー:……はい。

さかた校長:他のメンバーとは話したの?

リスナー:今日が登校日だったので集まったんですけど、試合がないので区切りがつかないというか……みんなも悔しがっていました。

さかた校長:そうだよな。

リスナー:県大会がどうなるかというのは、5月1日に発表されるんです。それまでは、まだ何とも言えないんですけど……。

さかた校長:全国大会は中止になったけど、予選だけはあるかもしれない、という状況なのか。

リスナー:はい。でも、それもどうなるか……って感じなので。

さかた校長:そうだよな。

リスナー:この自粛期間中に他の子たちも、走ったりとかトレーニングを各自していたみたいで、やっぱりその分思いがあります。

こもり教頭:うん……本来ならいろいろな練習があったんだろうね? 合宿とか……今は後輩も増える時期だし。そういう、自分が当たり前に経験してきたことができない今の状況はキツいよな。

リスナー:はい。1年生とも、ほぼ関わりがないまま終わってしまって……。

こもり教頭:後輩たちに伝えたいことはあったの?

リスナー:繋いでいければいいな、と思っていたんですけど……。

さかた校長:そうだよな、それすらな……。仲間たちもいっしょの思いかもしれないけど、別にみんながいっしょの気持ちにならなきゃ、ってわけじゃないしさ。自分だけが思っている、なんか……どうしようもない気持ちとかさ、あったら今ここで……少しでもスッキリしるかもしれないし。

リスナー:はい……今、いろんな有名人の方とかが、大人の人たちが、「これから先に、絶対いいことがあるよ」とか言われているじゃないですか。けど、そんな将来のこととかは、正直まだよくわからんし。今は目の前のことに必死で、いっぱいいっぱいだし。僕たちにとっては今が全てなので……今、有名人の方たちが言っていることは、わかるにはわかるんですけど、けどしっかりは受け止めれへんというか、納得ができないです。

さかた校長:うん……あのな、全然わかんなくていいと思うよ。お前の言った通り、今がね……今なんだよな。絶対、今のお前の感情が正しいし。

リスナー:はい。

さかた校長:で、いいことはこれからあるかもしれないし、ないかもしれないし。もっと悪いことも起きる、絶対に。長く生きていく上で……。だから、その日その日を、今を、どんな感情でもいいけど、真っ直ぐ捉えてその感情を出していくのは、絶対、すげえいいことだから。

リスナー:はい。

さかた校長:「ふざけんなよ」とかいうその気持ちは、全然いいんだよ。これからも……まだどうなるかは誰もわかんねーしさ、でもきっとたぶん戦っていかないといけないし……日々ね、お前はめちゃめちゃ戦ってきたと思うから。うん、全然実感わかなくていいと思うよ。うん……なぁ、むかつくなぁ。

リスナー:はい。

さかた校長:切り替えなんてなぁ……。

リスナー:できないです。

さかた校長:うん。そうだと思うよ。でもね、今が全てだし先のことなんてわからないと思うけど……唯一言えることは、お前が頑張って戦ってきた日々は、絶対力になっているからな。

リスナー:はい。

さかた校長:これはね、俺がほぼいっしょだから。俺も小1から高3まで剣道をやってきたから唯一わかるよ。大人になってすごい力になっているよ。まぁ、お前は大人にならなくても十分強いけどな。

リスナー:いや……(笑)。

さかた校長:なんか、言いたいこととかある?

リスナー:やっぱり、どうしても……今のメンバーできつかったことも乗り越えてきたし、今のメンバーで全国大会の舞台に行きたかったな、と思っています。

さかた校長:そうだよな……うん。お前のことをわかってあげたいけど、一番わかっているのはお前だからさ。

リスナー:本当に夏を返してほしいというか……普通の日常を早く返してほしいです。

さかた校長:そうだよな……うん……うん。全然いいよ、その感情は嘘じゃないからな……ありがとうな。

こもり教頭:ありがとう。

リスナー:ありがとうございました。

<番組概要>
番組名:SCHOOL OF LOCK!
パーソナリティ:さかた校長、こもり教頭
放送日時:月~金曜 22:00~23:55
番組Webサイト ⇒ https://ift.tt/2VDOFH4

本記事は「TOKYO FM+」から提供を受けております。著作権は提供各社に帰属します。

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