元TBS記者・山口敬之氏(53)が19日、東京都中央区の日本外国特派員協会で会見を行った。
ジャーナリストの伊藤詩織さん(30)が山口氏から性暴力を受けたとして1100万円の損害賠償を求めた訴訟は前日、東京地裁の判決公判で「酩酊状態で意識がない伊藤さんに合意がないまま性行為に及んだ」と認定し、山口氏に330万円の支払いを命じた。一方の山口氏は伊藤さんが著書などで被害を公表したことで名誉を傷つけられたとして、逆に1億3000万円の賠償を求めていたが、判決では「公表内容は真実で、名誉毀損には当たらない」として棄却されていた。刑事手続きでは山口氏は嫌疑不十分で不起訴となっており、結論が分かれた形だった。
以下、主な質疑応答。
―官邸への働きかけはなかったのか。
「はっきり申し上げるのは、どの政治家にも警察にも官僚にも何もお願いをしていません。知らないところで何か起きていたのかは私の話すことではないですが、間接的にでも聞いたことは一切ありません。私は犯罪を起こしていません。だから、捜査が行われていたかたいたかもしらないし、だから誰にも頼めない。電話、メール…一切の連絡を絶ちました」
―山口さんの話が本当ならば、伊藤の多くのウソをついていることになる。
「親族に元検事がいる、といった明らかなウソがある。でも個人攻撃をしたいとは思わない。ただ、世界的に同情され、彼女は得たものが多くあるとは思う」
なぜ性行為に及んだのか。
「伊藤さんは酩酊状態にあり、自力で家に帰れなかった。そこで私の泊まっていたホテルに来てもらったことは、良いことはなかったと反省しています。ただ、私が自分の立場を利用して性行為に至ったわけではありません」
会見場には伊藤さんの姿もあったが、目の前での発言となった。
2019-12-19 05:51:00Z
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