大事な書類へ使う実印ですが、もし間違えた時、どのようにして押し直していますか? 訂正の仕方を間違えて、書類を再度提出……なんてことにならないように、正しい訂正の仕方を覚えておきましょう。
印鑑の押し直しのやり方は間違え方によって変わる
実印は印鑑登録をして使用するので、間違えた場合は押し直しをする必要があります。押し直しする方法は、間違え方によって変わるので、一般的な事例をご紹介します。
印鑑の押す場所を間違えたときの押し直し方
[①]間違えて押してしまった印影に対して、打ち消しの意味で二重線を引きます。
[②]間違えた印鑑を「訂正(修正)」の意味で、間違えた印影に被せ、訂正印として押印します。この際、両方の印影がある程度見えるように少しずらしておきます。
[③]正しい実印を正しい場所に押印しなおします。
押す印鑑を間違えたときの押し直し方
[①]間違えた印影に対して、打ち消しの意味で二重線を引きます。
[②]間違えた印鑑を「訂正(修正)」の意味で、間違えた印影に被せて、訂正印として押印します。この時、両方の印影がある程度見えるように少しずらします。
[③]正しい実印を横に押印しなおします。
印鑑の押す向きを間違えた時の押し直し方
[①]間違えた印影に対して、打ち消しの意味で二重線を引きます。
[②]「訂正(修正)」の意味で、間違えた印影に被せて、訂正印としてもう一度押印します。この時、どちらの印影も完全な効力を持たせないように被せて押します。
[③]その後、正しい実印を押印し直します。
しっかりと押せずかすんでしまった場合の押し直し方
かすれた印影を二重線で取り消し、横に再度正しく捺印し直せば完了です。
【参考】印鑑ご利用マニュアル|実印を押し間違えた時の訂正方法
はんこがかすれてしまった……許容範囲内のかすれはどのぐらい?
印鑑の文字が読める状態、また90度未満の傾きであれば、見た目はあまり良くありませんが問題ないとされています。
ですが、かすれやにじみで文字が読みづらくなっていたら修正する必要があります。
【参考】印鑑市場|印鑑でミスをしてしまった際の訂正方法とは?NGな例についてもご紹介!
印鑑の訂正はどうして二重線だけではダメ?
実印が用いられるような重要な場面だと、セキュリティの高い、間違えた印鑑を訂正印として再度被せて捺印する方法が推奨されています。なので、誰でも書き足せる二重線のみだけではなく、再度捺印する必要があります。
やってはいけない印鑑の押し直し方
先ほども説明したように、実印は高い法的効力を持つ印鑑。なので、訂正方法もなるべくセキュリティの高い方法で行うことが推奨されています。
二重線のみで訂正する
一般的に最も用いられている訂正方法で、これだけで訂正することは可能です。
ですが、実印は他の印鑑とは違って間違えがあってはならない契約書に押すものです。なので、二重線を引いた上、再度印鑑を被せて押し直して、「誰が訂正したのかが分かる状態」にすると安心です。
上から完全に被せるように押し直す
かすれてしまった時など、キレイに印影を残そうと上から完全に被せるように押し直すのもやってはいけない押し方です。
実印は印影の照合が完全にできないと全く効力がありません。なので、正しく訂正するようにしましょう。
横に改めて捺印するだけ
打ち消し線をせず、横に正しい捺印をする状態にしてしまうと「何か意味があるのか」と推察され、契約などの処理が遅れる恐れも。なので、間違えた捺印はしっかり打ち消し線を書いたうえで、押し直しましょう。
〝訂正印〟と〝印鑑での修正〟は何が違う?
訂正印は、訂正用に特化した小さな印影を残す印鑑の名称。実印の捺印を間違えた時に使っても大丈夫そうな気もしますが、重要書類などを訂正する時の使用には向いていません。なので実印を訂正するには、その契約書に押した印鑑と同じ印鑑で訂正するのが正しい方法です。
【参考】印鑑ご利用マニュアル|実印を押し間違えた時の訂正方法
※データは2023年3月上旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
※製品のご利用はあくまで自己責任にてお願いします。
文/山田ナナ
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