今週は7日12時半に豪準備銀行(中央銀行)金融政策会合、9日午前0時にカナダ銀行(中央銀行)金融政策会合、9日、10日に日銀金融政策決定会合が予定されています。
豪中銀は0.25%の利上げ見込み。物価高傾向が続く中、短期金利市場ではあと3回程度の利上げが見込まれており、今回も利上げが継続すると見込まれています。
カナダ中銀は昨年3月から続いた利上げサイクルを打ち止めとし、据え置きに回る見込みです。市場予想は据え置きで一致しており、予想通りになると相場への影響は抑えられそうです。
日銀金融政策決定会合は、一部でYCC再修正への期待が見られます。
黒田総裁にとっての最後の会合ということで、植田新総裁による金融政策運営をスムーズにするために、枷となるイールドカーブの歪みを修正してくるのではとの見通しです。ただ、年度末を前に、地銀の含み損拡大などにつながる変更は見送るとの見通しが一般的です。海外勢はYCC再修正への期待を強めており、10年債利回りが0.5%を上回る場面が直近で見られます。ただ、空売りをこれまで行ってきた結果、最新369回債はともかく、満期が3カ月早いだけの368回債(2032年9月満期)の利回りが0.1%を割り込む場面が見られるなど、市場の需給バランスに歪みが見られています。369回債も最後の新規発行である3月2日を過ぎており、警戒感もあって、空売り自体もある程度手控えられ、金利上昇圧力が抑えられると期待されます。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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