日銀が先月に続いて金融政策を修正するのではないかという見方を背景に、長期金利に上昇圧力が強まる中、日銀は金利の上昇を抑え込むため、16日の一日で2兆1000億円を超える大量の国債を買い入れました。日銀が今月に購入した国債の金額は合わせて16兆円を超え、月間の買い入れ額で過去最大だった去年6月をすでに上回っています。
日銀は、先週末に予告したとおり、16日は、臨時の国債の買い入れを含めて、市場から幅広い年限の長期国債を大量に購入し、買い入れ額の合計は16日の一日で2兆1148億円となりました。
日銀は金利の上昇を抑えるため、先週12日に4兆6144億円、先週13日には5兆86億円に上る大量の国債を購入し、市場関係者によりますと、一日の買い入れ額としては2営業日連続で過去最大を更新していました。この結果、日銀が今月に入ってから購入した国債の金額は、16兆2409億円に上っています。
国債の買い入れは、発表日と実際に決済を行う日にずれがあるため単純に比較はできませんが、過去最大の決済額となった去年6月の16兆2038億円をすでに上回っています。
日銀は17日から2日間、金融政策決定会合を開きますが、金融政策をめぐる市場の思惑が強まり、連日、大量の国債の買い入れを迫られる中、日銀がどのような対応をとるのかが焦点となります。
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