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Monday, August 22, 2022

1Q決算が好調で通期予想比の進捗率が順調な銘柄とは? - マネックス証券

相場環境が不安定な昨今、投資する銘柄にお困りのお客様も多いかもしれません。本コンテンツではマネックス証券の銘柄分析ツール「マネックス銘柄スカウター」を活用し様々なテーマで銘柄をご紹介します。今回のテーマは「第1四半期決算が好調で通期予想比の進捗率が順調な銘柄」です。

四半期業績の通期換算進捗率でスクリーニング

マネックス銘柄スカウターの10年スクリーニング機能では「四半期業績の通期換算進捗率」で銘柄を絞り込むことができます。直近四半期業績の通期会社予想に対する進捗率で銘柄をスクリーニングする項目です。なお「通期換算」とは、現在と同様のペースで本決算を迎えると仮定した場合の通期の進捗率を算出することです。これにより、四半期区分が異なる企業同士でも比較やスクリーニングがしやすくなります。

通期換算進捗率と各四半期の進捗率の関係

実際のスクリーニング画面

(出所)マネックス銘柄スカウター

1Q決算が好調で通期予想比の進捗率が順調な銘柄

3月決算銘柄のうち、直近で発表された第1四半期の業績が好調で、今期業績も増収増益の会社予想が出ている銘柄を「マネックス銘柄スカウター」の10年スクリーニング機能を使って抽出しました。具体的なスクリーニング条件および抽出された銘柄は以下のとおりです。

スクリーニング条件

10年スクリーニングの「条件を追加する」ボタンから詳細条件をそれぞれ設定して抽出します。

【基礎条件】

決算期:3月

【詳細条件】

  • 直近の通期売上高:10%以上増収
  • 直近の通期営業利益:10%以上増益
  • 直近の四半期売上高:10%以上増収
  • 直近の四半期営業利益:10%以上増益
  • 直近の四半期売上高の通期換算進捗率:100%以上
  • 直近の四半期営業利益の通期換算進捗率:100%以上
  • 今期売上高の会社予想:10%以上増収
  • 今期営業利益の会社予想:10%以上増益
  • 会社予想PER:30倍以下

スクリーニング結果

(出所)2022年8月18日時点のマネックス銘柄スカウター

スクリーニング項目が多いため一部の項目を省略して表示しています。

アナリストによる銘柄解説

10年スクリーニングで抽出された銘柄の一部をマネックス証券のマーケット・アナリスト益嶋裕の解説でご紹介いたします。

信越化学工業(4063)

世界的な総合化学素材メーカー。塩化ビニル、苛性ソーダなどの生活基盤材料や半導体シリコンウエハーなどの電子材料、シリコーンやセルロースなどの機能材料まで幅広く手掛ける。第1四半期決算は全セグメントが増収増益で全体では51%の増収、93%の営業増益と絶好調。未定としていた業績予想を大幅増収増益予想としたことに加えて、増配予想や1,000億円を上限とする自社株買いも合わせて発表。会社予想に対して1Q時点で営業利益は既に30%進捗しており予想は保守的に見え、今後の上方修正も十分にありえそう。

通期業績推移

(出所)マネックス銘柄スカウター


テイクアンドギヴ・ニーズ(4331)

ウェディング会社として業界最大手。結婚式のプロデュースのほか、ホテル経営、保育園運営なども手掛ける。コロナ禍で結婚式は激減したが、その反動もあり前期はV字回復を達成。この第1四半期も婚礼組数の増加や単価の上昇、宿泊や宴会増等で大幅な増収増益を達成。第1四半期時点で業績予想を上方修正した。ただ、通期の営業利益予想の30億円は据え置いており、すでに53%の高進捗となっている。コロナ禍での業績不透明感から予想は保守的に置いているとみられ、上方修正や上振れ着地に期待したい。予想PERは7倍程度と市場からの期待は低いが、上方修正期待が一層高まれば一段の株価上昇余地は十分にあると考えられる。

通期業績推移

(出所)マネックス銘柄スカウター


ABホテル(6565)

スポーツクラブを運営する東祥(8920)の子会社で、愛知県を中心に関東や九州等でホテルを運営。コロナ禍で大幅な減収に見舞われるも、前期は業績が大幅に回復した。今期予想ではコロナ前の売上を超えてくる見通し。今期の業績も好調なスタートを切っており、第1四半期としては過去最高の営業利益を達成した。1Q時点ですでに今期営業利益予想の41%近くを達成しており高進捗。アフターコロナでの外国人観光客(インバウンド)の訪日でも一定の恩恵はあるとみられ、今後の業績加速を期待したい。

通期業績推移

(出所)マネックス銘柄スカウター


阪急阪神ホールディングス(9042)

阪急電鉄・阪神電鉄グループ。関西圏で不動産、都市交通、エンタメ、旅行、ホテルなど様々な事業を手掛けており大きな柱が不動産。第1四半期は都市交通や不動産、旅行事業などが前年同期から大幅に回復し増収増益を達成した。1Q時点で営業利益予想の39%近く達成の高進捗で、上方修正の可能性は高そう。インバウンドの増加も大きな追い風になると見られ今後の業績にも期待できる。ただ、株価は7月以降急上昇しており、徐々に割高圏に入ってきているとみられることから、押し目を拾うスタンスを検討したい。

通期業績推移

(出所)マネックス銘柄スカウター


飯野海運(9119)

独立系の海運会社。外航海運、内航海運に加えて不動産事業も行っている。利益の柱は不動産事業で、東京の日比谷や虎ノ門、汐留などの好立地にビルを保有し賃貸事業を行っている。近年の海運市況の好調も追い風となり、業績は好調に推移。海運市況が低迷しても不動産があるため業績への安心感は強い。第1四半期は安定的な不動産と内航海運に加えて、外航海運事業が大幅に伸長。通期の業績予想を大幅に上方修正するとともに、配当予想も大幅に引き上げた。海運事業はどうしても安定的ではなく、業績が拡大し続けることは考えにくいが、不動産事業が確固とした事業ポートフォリオとして機能している点に安定感がある。

通期業績推移

(出所)マネックス銘柄スカウター

現物取引手数料の引下げ 3月22日約定分(予定)から

現物取引手数料の引下げ 3月22日約定分(予定)から

銘柄スカウター「10年スクリーニング」の使い方

マネックス銘柄スカウターとは

マネックス銘柄スカウターとは、2017年10月の提供開始以来数多くのご好評をいただいている銘柄分析ツールです。「10年スクリーニング」「アナリスト予想」「通常発表されない3ヶ月に区切った企業業績」「セグメント業績」「業績予想修正履歴」「理論株価」など投資判断に役立つ様々な情報をご提供しています。

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「10年スクリーニング」の使い方

「10年スクリーニング」とは、2019年4月の提供開始以来ご好評をいただいている機能です。過去10年間の業績や直近の四半期業績、アナリスト予想などで高度なスクリーニングが可能です。下記では簡単な使い方をご説明します。

銘柄スカウターを開いたら上部の黄色いメニューの「10年スクリーニング」を押す。

スマートフォンでご利用の場合は右上の三本線のメニューよりご選択ください。

10年スクリーニングを開いたら「新規作成」ボタンを押す。

絞り込みたい条件を入力する。詳細条件を設定したい場合は「条件を追加する」を押す。

絞り込みたい詳細条件をチェックする。チェックが出来たら「決定」ボタンを押す。

条件を設定したら「スクリーニング」ボタンを押す。

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