Pages

Sunday, April 17, 2022

中国GDP、第1四半期は前年比+4.8%で予想上回る 今後減速も - ロイター (Reuters Japan)

[北京 18日 ロイター] - 中国国家統計局が18日発表した第1・四半期の国内総生産(GDP)は前年比4.8%増加し、市場予想を上回った。1─2月の中国経済が予想外に好調だった一方、3月以降は新型コロナウイルス感染対策の広範な規制やウクライナ戦争が打撃となり、消費や不動産市場、輸出が落ち込みつつあり、今後数カ月で景気が大幅に減速するリスクを示唆している。

 4月18日、中国国家統計局が発表した第1・四半期の国内総生産(GDP)は前年比4.8%増加し、市場予想を上回った。北京で15日撮影(2022年 ロイター/Tingshu Wang)

ロイターがまとめたGDP統計のアナリスト予想は4.4%増だった。2021年第4・四半期は4.0%増加していた。

前期比の伸び率は1.3%で、こちらもアナリスト予想の0.6%を上回った。第4・四半期は1.5%に改定された。

同日発表の3月の小売売上高は前年比3.5%減少と、1─2月の6.7%増から減少に転じ、市場予想の1.6%減よりも大幅な落ち込みとなった。国内のコロナ感染拡大と一部都市のロックダウン(封鎖措置)が響いた。

国家統計局によると、最終消費の第1・四半期GDP伸び率への寄与率は69.4%で、前四半期の85.3%から低下した。

中原銀行のチーフエコノミスト、Wang Jun氏は、第1・四半期GDPは前四半期から伸びが加速したが、政府が掲げる今年の成長目標の5.5%には程遠いと指摘。3月はサービス消費の低迷が示すように、コロナ規制の景気への打撃が大きかったとの見方を示した。第2・四半期については、より大きな圧力にさらされると予想。景気減速の度合いは、政府がコロナ対策を柔軟に調整するかどうかとマクロ政策を通じて景気支援を拡大するかどうかに左右されると指摘した。

統計局が発表した3月の鉱工業生産は前年比5.0%増と、伸び率は1─2月の7.5%から鈍化したが、ロイターがまとめた市場予想の4.5%は上回った。

第1・四半期の固定資産投資は前年同期比9.3%増。伸びは1─2月の12.2%から鈍化したが、市場予想の8.5%を上回った。

ロイターが算出した3月の住宅販売(金額ベース)は前年比26.17%減と、2020年1─2月以来の大幅減を記録。不動産市場がさらに減速する兆しを示した。

上海など中国各地でコロナ対策の規制が長引く中、専門家は4月の経済指標はさらに悪化するする可能性が高いとみる。

労働市場ではその兆しが見られており、この日発表された3月の中国全国の調査ベース失業率は5.8%と、2020年5月以来の高水準となり、2月の5.5%から悪化した。

国家統計局の報道官は、今年の中国経済は回復トレンドを維持する公算が大きいと発言。見通しを安定させるため、マクロ政策の履行を強化すると述べた。

新型コロナを封じ込め、消費者物価の上昇を管理することが可能だとの認識も示した。

*内容を追加しました。

Adblock test (Why?)


からの記事と詳細 ( 中国GDP、第1四半期は前年比+4.8%で予想上回る 今後減速も - ロイター (Reuters Japan) )
https://ift.tt/dl2Vnfv

No comments:

Post a Comment