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Wednesday, September 22, 2021

<曇りのち晴れ>街中の秘湯 - 東京新聞

 「こんにちは」。そう言って中に入ると、すでに来ている人たちから「こんにちは!」と元気な声が返ってくる温泉が宇都宮市にある。その名は「福祉温泉・江曽島」だ。

 なぜ福祉かというと、老人福祉のデイサービスを運営する施設が、地下1400メートルを掘って湧き出したから。お年寄りのためのお湯が、一般の人向けにも520円で提供されている。

 栃木県には奥日光、那須などに名湯が多いが、ここのお湯は、源泉かけ流し。アルカリ性で肌がつやつやになり、体の芯まで温まる。実は泉質は愛好家の評価が非常に高く「街中の秘湯」とも呼ばれている。

 コロナ禍の前は、湯船で客同士が「そのおなか切ったのは大変そうだね」と手術体験などで談笑していた。最初のあいさつが話しやすい雰囲気をつくり出すのだが、コロナ禍の今は我慢の「黙浴」だという。

 露天風呂もあり、ゆっくり入っているとつい眠ってしまう。単身赴任時代には随分お世話になった。コロナ禍で楽しみが減った昨今、いつかまた癒やされに行きたい。 (蒲敏哉、59歳)

 ◇

厚い曇り空でも雲の向こうには必ず青空がある−

そんな思いを胸に、記者が暮らしの出来事を綴(つづ)ります。

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