それでも、その決断をサー・アレックスに打ち明けるのは辛かったと以前話していたね。でも彼はその後、君の決断を尊重すると言っていた。サー・アレックスのサポートは貴重だったのでは?
本当に素晴らしいものだよ。僕は若い時からこのクラブにいたから、彼ともいい関係を築くことができていた。そして、いかにこのクラブが僕のために尽くしてくれたかもわかっていたから、彼がフラストレーションを覚えたとしても理解できる。でも受け入れてくれた。僕が「1、2週間以内にオフィスにあなたを訪ねます」、と言ったら、彼は、「私はいつでもここにいるから」と言って、実際にいてくれた。その後も何度か顔を合わせる機会があった。彼と会うときはいつでも背筋が伸びる感じがするんだ。なにより、クラブを去った後でも、彼から祝福してもらえるというのは、本当に光栄なことだよ。
君はユナイテッドのDNAを持っている。君のキャリアにそのことはどれくらい役立っている?
ここには家に帰ってきたような気分だ。ここで過ごした育成の日々は、他のなにものにも変えられないほど貴重なものだ。当時はフットボールの育成において、ここは世界No.1の場所だった。それだけでなく、ここは本当に選手たちを丁寧にケアしてくれる。みんながきちんとやれているかどうかを常に確認してくれるんだ。そして、マンチェスター・ユナイテッドのDNAで一番大きなパートを占めるのは、勝つ、ということ。それから、他にもいくつかの要素がある。頭角を表してきたユースの選手が、どのようなフットボールをしてきて、どのように自分自身で取り組んできたか。これらはすべて、マンチェスター・ユナイテッド流のやり方の一部だ。これまでの自分の人生においてマンチェスター・ユナイテッドは大きな役割を果たしてきたけれど、またここに戻ってきて再びその一部になれるというのは信じられない気持ちだよ。
在籍中はロイヤル・アントワープなど、いくつかのレンタル移籍も経験している。若いキーパーにとって、実戦経験を積むことの重要性は?そのことはその後のキャリアにどう役立っている?
毎週実戦経験ができるというのはかけがえのないことだ。教えられて身に付くものではなく、実際にやってみて初めて身に付くものだからね。技術的なことやフィジカル的なことは教えられて身につけることができるけれど、状況判断や、プレッシャーの中でどういう決断をする、といった試合でもっとも重要なことはやってみて初めてわかることだ。ここを去る頃には、すでに8、9回はレンタルで経験を積んで、それぞれの場所で違ったことを学べた。おかげでキャリアの次のステージにいく上で必要な基盤を築くことができた。ゴールキーパーにとってレンタルで実戦経験を積むことは本当に貴重だと感じるよ。
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