フレデリックは、状況に応じて“引っ張る人”が変わる
西沢は開口一番、赤頭に「相変わらずおっとりしているね」と話しつつ、ギターを始めたきっかけを訊く。 赤頭:(バンドで)ギターが足りなくて。 西沢:消去法なんだ(笑)。 赤頭:そう、「ギター弾いて」って言われて。 西沢:僕も昔ギターを弾いていたんだけど、ギターって、でしゃばりが多くてボーカルとぶつかる人が多いけど、そういうタイプじゃないよね。 健司:ぶつからないからメンバーに選んだみたいなところがあります(笑)。 フレデリックは三原健司と三原康司(Ba.)の双子の兄弟と、赤頭隆児と高橋 武(Dr.)で編成される4人組バンド。西沢は「バンドは基本的に双子主導のバンドなの?」と質問すると、健司は「初めは双子主導でやっていこうって感じでしたけど、双子だけだとぶつかることが多かった」と振り返る。 健司:だから、他のメンバーが間を取り持ってくれたりして、ドラムの武ちゃん(高橋)もそうですけど、四者四様でやってるみたいな感じで。誰かが引っ張っていくタイミングがあって、僕は僕で引っ張っていくタイミングがあるんですけど、(赤頭)隆児が引っ張っていくってタイミングもあったりとか、誰ひとり欠けてもダメみたいな感じに今はなっています。 西沢:兄弟でバンドをやって仲が悪くて解散するのもいるじゃない。ああいうのと比べるとフレデリックは和気あいあいな感じ? 健司:そうですね。でも、考えてみると双子だけでやっていたら、そうなってたかもしれない気がします。 西沢:声のバランスは兄弟でおまけに双子なんていったら、これは得がたいハーモニーが生まれるんじゃないの? 健司:歌声とか僕はけっこう高めで、康司はけっこう地声も低めで歌声も低めなんですけど、ふたりの歌声が合わさったら倍音がすごいことになったりとか。ライブでめっちゃ広がったりしますね。 西沢:それは血縁というか、なんかあるんだろうね。 健司:骨格が似てるとか言われるらしいですけど。 西沢:そうじゃない? たとえ見た目が違っていてもベースにある血筋は一緒だから、そこは他には得がたいものになっているかもしれないよね。**新曲『名悪役』BPMが220! 速い曲を歌う大変さとは? フレデリックは新曲『名悪役』を4月28日に配信リリースした。「2020年代のフレデリックを代表するくらい刺さっている曲」だそう。 西沢:今はライブがなかなかできないけど、新曲を覚えてくれてライブで盛り上がるとうれしいでしょうね。 健司:そうですね。ライブとかめっちゃ景色が変わりそうだよね。 赤頭:うん。この曲は(変わりそうだね)。 西沢:バンドとしても「ちゃんと新曲を覚えてくれているんだ」っていうのはうれしいもの? 赤頭:「ミュージックビデオを観てくれたんだ」みたいなことをステージ上から見ても感じることがあるのでうれしいですね。 西沢:新しい曲って大事だよね。 健司:昔から「常に超えたい」って思っていますけどね。 『名悪役』は、BPMが220という速い曲だ。 西沢:その速さはドラムに課題を求めてるの? それとも歌なの? 健司:誰に課題を求めてるっていうより、このテンポがいちばん合うものと突き詰めていくと220になっちゃったみたいな感じですね。でも、このメロディーを面白くするには、このBPMが必要だよなってなっちゃったので。 西沢:最近のヒット曲ってみんな息継ぎがない曲が多いじゃん。それってライブのとき大変じゃない? 健司:僕はけっこうヤバいっすよ。息継ぎがヤバいなっていうときは、たまに康司に歌ってもらったりします。パートを振り分けたりして。楽曲は僕の声でやるから成立するんですけど、ライブになったら康司が歌うことによって、お客さんからしても「康司さんが歌うんだ」みたいな感じで面白がってくれるんですよね。
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