
自分の存在価値をどうやって出していけば…
早川:今日は30歳の男性から質問をいただいたいています。これからはAIの時代になり、人の仕事はなくなると言われていますが、そんなことはないと思いたいです。この先何十年経とうがAIにできないことはあるはずと思います。石田さんはどう思いますか? またAIにはできない、人にしかできない仕事をするために、私達はこれからどうやって自分の存在価値を出していけばよいでしょうか? 石田:むずかしい質問ですね。 早川:ここ数年言われていることですよね。 石田:AIによって、いわゆるホワイトカラーの仕事がどんどん減っていくというのは間違いないと思います。銀行もあんまり人がいらなくなるし、税理士や弁護士とかもどんどん減っていくと思う。画像診断などが普及すれば、医者の世界も半分くらいになってしまうかもしれない。ないと思いたいけど、正直、仕事は減っちゃうよね。 いまでもそうだと思うんだけど、ホワイトカラーの専門職が減っていって、増えていくのはアルバイトとか肉体労働などのブルーカラーばっかりじゃないですか。なのでAIが入ってきたら、その生き方は加速してしまうかもしれません。世界の7割は非正規雇用の肉体労働・サービス業なんてことになってしまうかもしれない。
「次の仕事」が見えてこない
早川:その非正規の考え方なんですけど、衣良さんのような作家も含めて、我々も非正規ですよね。起業だけでなく、そういう個人で仕事をしていく人が増えていくとも考えられますか? 石田:たしかに、お笑い芸人とかYouTuberみたいなことってAIにはできませんよね。肉体性みたいなものが必要になってくるから。CGで芸人のギャグをやっても面白くないでしょうし。そう考えると、笑っちゃうとか悲しいとか、感動するものを作り出すクリエイティブな仕事は、AIには真似できないと言えるのかもしれません。 ただ、どうでしょうね。クリエイティブな仕事の成功率って低いですから。みんながクリエイティブな仕事をする訳にもいかないですし……。 早川:みんながそっちに来ちゃったら、ますます競争率あがりますもんね。ただ、これまでも新しいテクノロジーが生まれる度に、仕事が奪われると言われてきたじゃないですか。でも結局、そのテクノロジーによって新しい仕事も生まれてきましたよね。 石田:そうだね。たしかに一つ言えるのは、過去にも工場労働みたいなものがなくなって、その代わりに情報化による仕事が生まれた。ただ今は、その「次の仕事」が見えていない。AIがでてくる過程で、次のフロンティアがまだ見えないから怖いんだと思う。 アメリカでも自動車企業の代わりに、アップルのような先進的な企業が出てきた。まだそれがないよね。 早川:うーん。個人レベルだと答えがみえないですね。
からの記事と詳細 ( 「AIに仕事を奪われるのが怖い…」その不安の正体を小説家が考えてみた(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース )
https://ift.tt/3oPoAEN
No comments:
Post a Comment