●「三笘薫はすでに2回、危ないエリアでボールを失ったね」 ――先発メンバーには、久保建英、三笘薫、中山雄太、板倉滉といった主力メンバーが名を連ねました。 「そうですね。ほぼ予想通りかな」 ――フルメンバーで戦うのは2019年11月以来となります。 「内容や結果より、U-24日本代表の選手がオリンピック前に強豪国と戦うというプレッシャーにどう対応するかは気になります。U-24アルゼンチン代表は力もあるし、オリンピックで結果を残そうとしているチームです」 ――試合が始まりました。 「三笘はすでに2回、危ないエリアでボールを失ったね。Jリーグとアルゼンチンでは違いますね」 ――右サイドの三好康児、菅原由勢からチャンスを作りました。 「攻撃面ではいいスタートになりましたが、ディフェンス面でピンチが続きそうです。U-24アルゼンチン代表は激しさでU-24日本代表を上回ってますね」 ――U-24アルゼンチン代表は高い位置からプレッシャーをかけていて、U-24日本代表が自陣でボールを失う場面が続いています。 「(日本にとっては)簡単ではないですが、徐々に慣れてきているみたい。冷静なビルドアップからチャンスを生み出しました」 ●「アルゼンチンにはまだ残りのギアがあるみたい」 ――19分までで2度、U-24日本代表はクロスバーに助けられました。 「守備面では困っていますね。U-24アルゼンチン代表はアグレッシブに攻めていて、U-24日本代表のディフェンダーは少しビビッていそう」 「もちろん、U-24アルゼンチン代表のフィジカル面もすごいけど、U-24日本代表は球際以前に、精神的に負けているケースもあると思う」 ――ただ、攻撃面ではチャンスも作れていますね。田川亨介に惜しいミドルシュートがありました。 「田川は惜しかった。相手の準備が整う前にシュートを蹴るのは良い選択だと思います」 ――三笘がボールを持つと、U-24アルゼンチン代表は複数の選手で対応していますね。 「U-24アルゼンチン代表のスカウトはDAZNをしっかり見てるね!(笑)」 ――単なる親善試合ではなく、真剣勝負という雰囲気を感じます。 「その通りです。五輪本番前にこのようなテストができるのは、U-24日本代表にとって非常にいい機会だと思う」 ――前半は0-1で終わりました。 「U-24日本代表がいいときもあったが、前半を通してやっぱり『差がある』ということですね。U-24アルゼンチン代表にはまだ残りのギアがあるみたい。100%は出してなくて、まだ余裕がありそう」 ――U-24日本代表が反撃するためには何が必要でしょうか。 「守備がより堅くなれば、攻めるときにもう少し人数をかけてチャンスが作れるのかな。ただ、100%になったときのU-24アルゼンチン代表は怖いと思う」 ●久保建英は「文句を言う前に…」 ――ボールがないところで久保が倒されました。 「これがサッカーです。文句を言う前に足で応えなきゃいけない」 ――それにしても、U-24アルゼンチン代表は素早いプレスで囲んできます。 「本当にそうですね。名古屋グランパスみたい」 ――右サイドの角度のない位置で得たCK。久保は直接狙ってきました。 「間違いなく普通の選手じゃないですね」 ――三笘と旗手怜央の川崎フロンターレコンビが下がり、左サイドに古賀太陽と相馬勇紀が入りました。 「残念ですが、今日は左サイドからあまり危ないシーンを作れなかった。相馬は起点になりそうだね」 ――チャンスは作るのですが、U-24日本代表はゴールが遠いですね。 「アルゼンチンのような相手はもちろん、結果や試合状況によってアプローチを変えてきます。立ち上がりは高い位置からプレッシャーをかけていましたが、リードしたまま終盤を迎えると、引いて守ってカウンターを狙います。U-24日本代表はチャンスを活かしたいですが、後ろも気を付けないといけません」 ――久保が右足を振り抜きましたが、シュートは外れました。 「いやー。これは惜しかった!」 ――サガン鳥栖の林大地が入ります。 「林は開幕から好調なので期待したいですね! 得点の匂いのある選手です。5分しか残ってないけど」 ●両者の差は「本当に細かいところだけ」 ――試合は0-1で、U-24日本代表は敗れました。 「親善試合じゃなく、(五輪本大会の)グループステージのようなインテンシティだった。こういう試合をすることはU-24日本代表にとって非常に価値がある。精神的にもよく戦いました。最後まで戦ったことは褒めるべきです。月曜日のラウンド2はとても楽しみです」 ――U-24日本代表が東京五輪でメダルを取るには、こういった相手を倒さなければなりません。具体的にどんな差を感じましたか? 「本当に細かいところだけですね。当たり前かもしれませんが、『ピンチのときに失点しない』とか、『ハーフチャンスをしっかり決める』というところですね」 ――個人的に印象に残った選手はいましたか? 「久保はもちろんこのレベルでプレーできることを証明しましたし、途中出場だった相馬も良かったですね。自ら突破でき、チャンスが作れる選手です」 ――3日後にはU-24アルゼンチン代表との試合が再び行われます。どういった点に注目しますか? 「相馬と林はスタメンで見たいね。瀬古歩夢もかな。セレッソ大阪のディフェンスは最近強いので、チームのプラスになるかもしれません。全員出る可能性があるので、みんな期待したいですね。今回は堂安律や前田大然がいないし、アピールできる最後のチャンスだと思います!」 ▽語り手:ショーン・キャロル 1985年イングランド生まれ。2009年に来日。「デイリーヨミウリ」「Jリーグ公式ウェブサイト」などにも寄稿。高校サッカー、Jリーグ、日本代表など幅広く取材している。過去にはスカパーのJリーグ番組出演も。 【了】
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