TOKYO FMで月曜から木曜の深夜1時に放送の“ラジオの中のBAR”「TOKYO SPEAKEASY」。2月11日(木・祝)のお客様は、古田新太さんと阿部サダヲさん。舞台「月影花之丞大逆転」で絶賛共演中のお2人。ここではコロナ禍における舞台での気づきについて語り合います。
◆配信のライブほどつらいものはない
古田:おいらたちが舞台を好きなのは、目の前にお客さんがいるじゃない? だから去年とかは、舞台が何本も飛んでつらかったじゃん。おいらはフェスとかもやっているから、それもできなくて。で、配信をやったのね。 阿部:僕もやりました。 古田:つらかったあ。配信のライブほどつらいものはないわ。 阿部:うん。同じことを思いました。 古田:本気のミュージシャンの人たちは、また違うんだろうけど。おいらたちみたいな面白系の演劇をやっている人間って、お客さんがいないっていうのはめちゃくちゃつらいよな。 阿部:本当にびっくりしました。どれだけお客さんに煽られているんだなっていうのが分かりましたね。 古田:ブリーフ姿でコートを羽織ってさ、ハットを被って出て行っても誰も笑わないから。 阿部:それ、つらいですね(笑)。 古田:出オチで誰も笑わないって、きつかったわ。 阿部:去年は何本か飛んでいますもんね。 古田:おいらは幸いなことにライブは1本だけだったの。新感線は2本飛んでるけど。大人(計画)もね。 阿部:1本飛んでいますね。年末に舞台をようやく踏めたんですけど、そのときにお客さんがいたのは本当に感動しましたね。笑ってくれている姿に。 古田:おいらも年末に宮藤(官九郎)と「獣道一直線!!!」って舞台をやったときに、お客さんが半分しか入っていないんだけど、お客さんたちがおいらたちのしょうもないことに、マスク越しなんだけど「ハハハ」とかって反応してくれるとホッとするんだよね。 阿部:僕って舞台はそんなに緊張しないタイプじゃないですか。古田さんもそうですけど。 古田:そうだね。 阿部:今回は結構初めて緊張したかもしれないです。お客さんが笑うかどうかっていうことで。そこで笑いが起きたときに、すごくホッとしたというのを覚えていますね。 古田:芸人さんとかと、局でたまに会うじゃん。「つらいね」って言ってて。おいらたちみたいなインディーズから来ている面白俳優さんたちって、お客さんが笑う笑わないで、ものすごく変わってくるんだよね。 阿部:違いますね。気持ちも全然違いますもんね。 古田:鼻で笑われてもいいから「鼻で笑って!」って思うよね。 阿部:本当にそう思います。だから芸人さんも、本当に大変ですよね。 古田:大変だって。おいらは基本的には、笑われたいと思って演劇をやっているの。だけど誰も笑ってくれない状況で、笑われるお芝居をやってるっていうのは、本当に悲しいね。「何をしているんだろう」とか思うよね。 阿部:笑っちゃいけないなんて、1番つらいですからね。 古田:つらいよ。笑っていいのに笑っちゃいけないって。何をしたって笑われたいと思っているのに、お客さんが笑ってくれない切なさをすごく感じたね、去年は。 阿部:本当に終わって欲しいですよね。もうね。 古田:みんなゲラゲラ笑って、ヘラヘラして欲しいよね。 阿部:本当にそうですよね。 (TOKYO FM「TOKYO SPEAKEASY」2月11日(木・祝)放送より)
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