【高知】「わんぱーくこうちアニマルランド」(高知市)の人気者で、チンパンジーの雄・コータは消防ホースが大好きだ。一日のうち半分はホースの上で暮らす。
コータは1995年秋に多摩動物公園(東京)からやってきた。31歳。体重60キロ、身長140センチ。大きな背中を器用に1本のホースにちょこんと乗せ、ハンモックのように楽しんでいる。
もちろん消火活動はせず、昼寝したり、大きなあくびを繰り返したりする。大きな足を組み、頭をかき、バナナを食べる。昭和のころ、テレビドラマや漫画に登場したおやじのように気ままに暮らす。来園した子どもたちは「気持ちよさそうだね、コータ」と見上げた。
わんぱーくこうちによると、野生のチンパンジーは木の上で暮らすが、国内の動物園でも消防ホースで遊び、道具やハンモックを作っている例もあるという。
園内のチンパンジーの二つの展示室には、白い消防ホースがまるでクモの巣のように何本も張り巡らされている。飼育員の久川智恵美さんは「ちみつに計算して、消防ホースでチンパンジーの暮らす森を再現しました。丈夫なホースは高い木の枝の役割です」と話す。消防署から古くなったホースを譲り受けた。
同園には3頭のチンパンジーがいる。他のチンパンジーもホースの上を走ったり、つかまったりする。そんな中、コータはわんぱくで展示室ではいつも独りだ。久川さんは「コータは消防ホースの上にいる時が本当に幸せそうです。どうして消防ホースが好きなのかわかりません。もし、コータが消防士になったら、すごく役に立つと思います」と話す。(笠原雅俊)
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