2020年にMotoGPデビューを果たしたアレックス・マルケス。彼は6度のMotoGP王者であり兄のマルク・マルケスとレプソル・ホンダで兄弟チームメイトになるということで、シーズン開始前から話題の人となっていた。
しかし新型コロナウイルスの影響でMotoGPが中断されている期間中に、ホンダはアレックス・マルケスを2021年にLCRホンダへ移籍させることを決定。彼はMotoGPクラスでの自分の才能を証明する機会のないまま、ファクトリーチーム離脱が決まってしまった。
ただアレックス・マルケスはこの決定について、来年も同じようにファクトリーサポートが入ることから、大きな違いはなく移籍によって落ち着いた環境を手に入れることになる、という認識を示していた。
そんなアレックス・マルケスのMotoGP1年目の戦いだが、彼は前半戦こそ苦戦が続いたが、後半戦になると一気に速さを示し始め、フランスGPとアラゴンGPで連続で表彰台を獲得する活躍を見せた。
1年目にファクトリーチームで進歩することができたアレックス。しかし前述のように彼は2021年シーズンは、LCRホンダへ移籍してしまう。このチーム移動によって、今年の進歩が“リセット”されてしまうと感じているか? そう尋ねられたアレックスは次のように答え、不安はないと自信を見せた。
「いいや、ゼロからのスタートになるとは思ってない。僕には経験豊富な技術者の“ビーフィ”(クリストフ・ブルギニオン)がつくことになる。ホンダでは皆が彼のことをとても優れた人だと言っている」
「それからデータの面では、Moto2で僕についてくれていたダビド・ガルシアが来てくれる」
「僕は彼のことは本当によく知っているし、ビーフィのことを助けられるはずだ。彼らは僕のことをより早く知るために、いいコンビとなるだろう。これは僕としてもポジティブなことだと思う。彼は僕のことをよく知っているからね」
「みんなのことを知っているんだ。ポルティマオで彼らに会うんだけど、ただ前から知っていたよ。凄く上手く(LCRへ)スイッチできると思うし、色々としたものがより落ち着いていて、プレッシャーも少ないこのチームの一員になるのが楽しみなんだ」
「そこは僕がより経験を積むのに役立つと思うし、今シーズン後半のような形で取り組みを続けたいね」
2021年シーズンだが、2020年末時点では例年通りの3月開幕で全20レースが予定されている。しかしアレックスは、2020年のカレンダーが大きく変更された影響で、そのうち7会場でしかMotoGPクラスの経験がない。
その点は来季に向けて不安要素にもなりうるが、アレックスは2020年シーズンで得た経験によって、初めてのサーキットでも素早く適応していくことができるだろうと、不安視はしていなかった。
「そこはちょっと不思議なんだ。なぜなら僕が経験のないいくつかのトラックで、FP1の走り始めから速かったんだからね」
「だからそれはトラックによるし、どうやってスイッチを入れるか、どうやって状況をマネジメントするかにかかっているんだ」
「でもそうだね、ルーキーシーズンのようにはならないはずだ。僕はもう経験値があるし、バイクのことも知っている。MotoGPのレースウィークをどうやってマネジメントしていくかの秘密も多少は分かっているんだ。2台のバイクでセットアップを試すこともできる」
「全てのトラックで経験を積むことができていればよかっただろうね。でも、僕は経験は手にしている」
「(2020年の)シーズン後半はそれが上手く機能するようになった。だから重要なのはそれを維持して、常にトップ8に入ることだろう」
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