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Monday, November 30, 2020

フランス与党、警官の顔撮影禁止法案を修正へ 各地でデモ相次ぎ - BBCニュース

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フランス与党は11月30日、悪意を持って警官の顔の映像や写真を撮ることなどを犯罪行為とみなす法案について、内容を修正する方針を示した。

同国では25日、白人警官3人が黒人の音楽プロデューサーに人種差別的な言葉を浴びせ、殴る様子をとらえた防犯カメラ映像が明るみに出た。

エマニュエル・マクロン大統領率いる与党「共和国前進」のクリストフ・カスタネール議会代表は、この法案を「完全に書き直し、新しいものを提出する」と述べた。

また、「この法案について疑念の声が上がり続けているのは承知しているし、報道の自由を削ぐような行為は絶対に認めない」と話した。

Protesters in Paris hold slogans that read Journalists under arrest (left) and Smile, you're being filmed. Photo: 28 November 2020

法案の第24条には、警官の「身体的・心理的完全性」を傷つけることを目的とした、職務中の警官の画像の公開を犯罪行為とするとある。

違反して有罪となれば、1年の禁錮刑または最大4万5000ユーロ(約560万円)の罰金刑が科される可能性があるとしている。

この法案はすでに先週、下院を通過してており、現在は上院の承認待ちの状態にある。法案の推進派は、この法案が警官をソーシャルメディアでの嫌がらせから守ることにつながるとしている。

これに対し反対派は、フランス警察が人種差別疑惑で厳しい監視の目にさらされる中、報道の自由や警察の行動を市民が撮影する権利が損なわれてはならないと主張している。

28日に行われた法案に反対するデモは警察との衝突に発展し、警察が抗議者に催涙ガスを使用する事態となった。

「当局者による意図的な暴力」

報道によると、この4人は「当局者による意図的な暴力」の容疑で起訴された。うち2人は再留置されている。

25日にニュースサイト「Loopsider」が公開した監視カメラの映像では、3人の警官がゼクレール氏に数分にわたって暴行を加えている。4人目はその後、建物内に催涙ガスを噴霧した。

この事件は、ゼクレール氏が新型コロナウイルスの感染症対策としてマスクを着用していたかをめぐる小競り合いから発展したという。

ゼクレール氏はまた、暴行を加えられている最中に人種差別的な言葉を浴びせられたと証言している。

サッカー選手らも非難

警官4人はさらに、公文書偽造の罪にも問われている。警官らは事件の後、ゼクレール氏から「強い大麻の臭いがした」が、同氏が捜索を拒否したという報告書を提出していた。

検察は、警官らがゼクレール氏への暴力に正当性がなかったことを認めたと発表。しかし、ゼクレール氏がスタジオの入り口で抵抗したため、パニックになって危害を加えてしまったと話しているという。

検察はまた、暴行を行った3人が口裏を合わせないために再留置を申請したが、裁判所はうち2人についてのみ再留置を認めている。

この事件をめぐっては、サッカー・ワールドカップ(W杯)でのフランス代表選手など、著名人が次々と非難の声をあげている。

マクロン大統領は「容認できない」、「恥ずべき」事件だとして、警察と市民との信頼を再構築する方法について迅速に政府案を取りまとめるよう求めた。

BBCのヒュー・ショフィールド・パリ特派員は、マクロン大統領は第24条をめぐる議論への政府の対応についても怒りを表明していると報じられていると伝えた。

大統領は30日朝にジャン・カステックス首相をはじめとする閣僚や議会代表を呼び出し、厳しくしかりつけたという。

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