2020年7月7日(火)
今日7月7日は「七夕」。ちょうど1年前の今日、天野純はベルギーへと旅立って行った。「まさか実際に、自分がこうやって海外に移籍するまでの選手になるとは、(プロ入りした)6年前には想像がつかなかったこと。でも、これは本当に一歩一歩積み上げてきたからだと思うし、海外でも一つひとつ積み上げて、活躍して、またいつかマリノスに帰ってきて、その経験をしっかり還元して、マリノスのために戦いたいなと思います」
チームメートからは「成功するまで帰ってくるなよ」と送り出され、天野も事実、お別れセレモニーで「それではベルギーに行ってきまーす」と明るく旅立っていったのだが、1年後に所属のスポルティング・ロケレンがまさかの破産となり、志半ばにして天野は日本に、横浜FMに帰ってくることとなった。
それでも、ベルギーでの約1年間で得たさまざまな経験は何物にも代えがたいし、それをチームに還元したいという天野の気持ちに変わりはないだろう。
思えば、天野のプロキャリアも順風満帆ではなかった。横浜FMの育成組織を経て、順天堂大学サッカー部で活躍。卒業後に育ったクラブでプロ生活をスタートしたものの、最初の3年間はトップチームに思うようにからむことができず、苦悩の日々が続いていた。そんなプロ3年目の2016年、初めて彼の話をじっくり聞いたときのコメントが今も手元に残っている。
「試合に全く関われない、ベンチにすら入れない状況は、たしかにつらいんですけど、練習で120%以上のプレーを出していきたい。チームメートですけど、削ってもいいし、誰が相手であろうとガツガツ行って、アピールじゃないですけど、そこで成長できるものが絶対出てくると思って。ホント、自分との戦い。そうですね」
当時は少ないながらも、出場のチャンスをもらっては、その試合では必ず何らかの結果を出していた。普段から必死に努力していたからこそ、だと思った。インタビューしたそのときは、練習の雰囲気から、おそらく次の試合には出してもらえないのでは、と本人も感じていたらしく、こんなことも言っていた。
「そうすね。やっぱり、できるできないは、自分の中で整理できていますし、そういうことを一つずつ着実に積み上げていければ、この先もっともっといいプレーヤーになれると思う。でも、毎回試合に出て勝てるわけじゃないし、次の試合で先発を外れるかもしれないし。そこで一喜一憂しないで。やっぱり、試合に出るチャンスを失えば、また取り返せばいいし、そうやって、常にやり続ける。やり続ければ、絶対いいことが待っているし、やり続ける。それに尽きますね」
筆者は、その話を受けてこう答えた。
「そうだね。次に出たときは、絶対また大きな仕事をやってくれると信じているから」
すると、彼の顔が一瞬にしてほころんだのを忘れない。
「ありがとうございます! うまく記事書いてください! ありがとうございました。お疲れッス!」
何度も心折れそうになっても、自分を信じることで一歩一歩着実に進んできた。だからこそ、世界的にも未曾有で厳しい今の状況でも、自分を見失わない天野純は成長をやめないだろう。
「オー、アマジュン! 未来変える左足。横浜に虹をかけろ」
天野のチャントはすこぶる名作だ。その言葉どおり、横浜にふたたび虹をかけてくれると信じよう。
文:近藤泰秀<インサイド>(横浜FM担当)
明治安田生命J1リーグ 第3節
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