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Friday, June 12, 2020

【ロレックス デイトナ短期連載-③】初の自社製ムーブメント搭載の「116520」 今一番買いのモデル? - Fashionsnap.com

 ロレックス(ROLEX)の最人気モデル「デイトナ」を深掘りする短期連載。第3世代から第6世代までのステンレスモデルを用意し、編集部の2人がディテールから資産性までを語り合います。第3回は第5世代の初の自社製ムーブメント搭載モデルRef:116520。近年、徐々に価格が高騰している注目モデルを深掘りします。

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ついに?やっと?自社製ムーブメントを搭載

記者A:第5世代の「116520」を見ていきたいと思います。2000年から2016年まで製造されたモデルです。

編集B:6桁リファレンスで、初めてロレックスの自社製ムーブメントを搭載。発表当初は大きな話題を集めたよね、ついに自社ムーブ化かって。

記者A:デザイン的には前作の16520とそこまで大きな変化はないです。見分けるのが難しいといいますか、パッと見た感じではどちらかわかりにくいです。

編集B:そうだね。変化というよりも進化という感じで、諸々の部分をアップグレードしたというイメージに近いかも。ポイントは、ムーブメント、インダイヤルの表示デザインの位置変更かな。興味がない人からすると16520と見分けがつかないよね(笑)。それくらい似てる。

記者A:そうですね、前作の16520である意味デザインが完成されてしまった感はありますね。とりあえず、先ほどから話にも出ているムーブメントについて。キャリバーは「Cal.4130」で、パワーリザーブは72時間です。

編集B:16520が52時間だったから大幅アップデートだね。

記者A:72時間だと、例えば金曜日の夜に時計を外して、土日に着けていなくても月曜日の朝に動いているのでこのアップデートはいいですよね。52時間との大きな差を感じます。

編集B:楽だよね。他にも前作のムーブからクロノグラフ機構の部品数を減らしたり色々アップデートされているんだけど、まあ気にしなくてOKな部分。第2回の16520のときに話したけど、前作のエルプリメロはロレックスがかなり改良を加えていたからそこで得た知識をようやく形にできたという感じなのかなと。

記者A:16520のときに「エルプリメロを"最高傑作ムーブメント"と呼ぶ人も多い」との話でしたが、それはなぜなんでしょうか?

編集B:性能の話になるとかなりマニアックになるから省略するけど、ゼニス×ロレックスというコラボ側面が惹かれるんじゃないかな。あとは他社製ムーブの最終モデルというところ。ガワに出ない部分だからあくまでもコレクターの中での評価という気がするね。ちなみにこの116520で使われている「Cal.4130」は現行の116500LNでも使われているのでだいぶ息の長いムーブメント。

記者A:16520は最近注目を集めていて、徐々に価格が高騰しています。この116520はどうなんですか?

編集B:少し前までは現行の「116500LN」より価格が低いイメージだったけど、最近は同じくらいの値段で取り引きされることも増えたね。でもまだまだ高騰とまではいってないかも。

記者A:現行が少し異常だったというのもありますが、徐々に上がってきているのを感じます。

編集B:古いモデルが高くなっていくというロレックスの鉄則に間違いはないからこれからも上がるんだろうけど。

記者A:そうですね。重さですが、16520から6g増えて131gになりました。重さがあってさらにガッチリとした印象を受けます。

編集B:ボディもそうなんだけど、ブレスとかバックルがどんどん重くなってるよね。着けるとブレス側の重みを感じる。多少の重さが重厚感に繋がるし、これまでの質素剛健よりもラグジュアリーに仕上げてきているのが重量に出てるよね。

 

インダイヤルの表記が変更、16520との見分け方

記者A:ポイントとしてあげた文字盤のインダイヤルについて。16520までは左が通常の秒針、真ん中がストップウォッチの12時間積算計、右がストップウォッチの30分積算計でしたが、左の秒針と真ん中の12時間積算計の位置が入れ替わりました。

編集B:左が秒針のものが16520、真ん中が秒針のものが116520という感じで覚えたらわかりやすいのかも。

記者A:着用していてそこまで注目することはないですが、見分けるポイントとしては大きな変化ですね。

編集B:そうだね。細かく言うと、インダイヤルが前作より少し上方に位置していて16520に比べると端正さに欠けると思う人がいるみたい。前作はインダイアルと3時、9時位置のインデックスとバランスが取れていたから。

記者A:それを最初に気付いた人すごいですね。かなりしっかり見ないと気がつかないレベルです。

編集B:あとは、インデックス。16520からインデックスにも夜行が塗られるようになったけど、116520はインデックス自体も太めに、夜行が塗られている箇所も広くなっている。

記者A:夜行の塗料はこれまでラジウム→トリチウム→ルミノバと変わってきましたが、2013年頃からロレックスが独自開発したクロマライトが使用されるようになります。ルミノバは緑に光るのが特徴ですが、クロマライトは青く光るようです。

編集B:2013年からだから116520の製造期間の最後のほうだけど、クロマライトに変わって発光時間が2倍程度になったらしいね。あと、黒文字盤は途中までインダイヤルの縁のシルバーの部分が少し黄色がかっていたんだけど、2010年頃からしっかりとしたシルバーになってクリーンな印象になるよ。こだわりたい人は注目してみてもいいかな。

記者A:針も2004年頃に仕様変更があったとか。

編集B:後期のものは針が太くなるんだよね。初期は16520の針をそのまま使ったとも言われている。そもそも16520の最終品番がPで116520の最初の品番がPだからP番は新旧どちらも存在するんだよね。

ケース内側に刻まれる「ROLEX」の文字、偽造防止のルーレット刻印

記者A:続いて注目するポイントのルーレット刻印。116520は文字盤の内周にルーレット刻印と呼ばれるデザインが施されます。それに伴いシリアルナンバーも内周の6時位置に移動。

編集B:偽造防止を目的にしたもので、他のモデルにも採用されている仕様だね。これまでのモデルはブレスの付け根にシリアルナンバーが刻印されていたからブレスを外して確認していたけど、ルーレット刻印がされるようになってからは外さなくてもシリアルナンバーがわかるようになる。

記者A:ネットにあげる写真を撮るときはうっかり写り込まないように注意が必要ですね。

編集B:ルーレット刻印は2006年ごろのモデルから入るようになったと言われている。もう一つの偽造防止の風防の"透かし王冠"は2000年くらいからデイトナに採用されるんだよね。

記者A:偽物が作られるようになったのがこのぐらいの時期だったんですかね。続いてはベゼル。タキメーターの数字や「UNITS PER HOUR」の文字の位置は変わらず400タキです。

編集B:ベゼルに関しては一応変化があって、116520の途中から文字が刻印からプリントに変わるよ。

 

バックルもアップデートし、よりモダンなデザインに

記者A:続いてバックル部分を見ていきましょう。116520はフラッシュフィット一体型です。

編集B:バックルはオイスターで、イージーリンクが搭載されたことでコマを外さなくても5mmの調整が可能になった。

イージーリンク。工具を使わずにブレスの調整が可能。

記者A:これ意外と使えますよね。少しゆるめといった絶妙な調整がしやすくなりましたし、ちょっと疲れたときなどに緩めたり。

編集B:そうだね。クラスプの中板の仕様は116520の途中で変更される。

記者A:初期のものは中板に丸い穴が空いているタイプ。後期のものは「ROLEX」のロゴなどがデザインされるようになります。

編集B:後期のクラスプにも2種類あって、旧型は中板の仕上げが梨地のものなんだけど、新型は鏡面仕上げになる。

梨地仕上げ。

記者A:現行の116500LNも中板は鏡面仕上げですよね。鏡面仕上げはクリーンなイメージがあります。

編集B:16520のときにブレスの中央のコマの鏡面仕上げが嫌いな人が多いと話したけど、中板も梨地のほうがデザイン的には人気だよ。

記者A:モダンなデザインよりもヴィンテージ感のあるもののほうがマニアには好かれるという感じなんですね。

資産性として大注目 これからの高騰が期待できる

記者A:ディテールを見てみましたが、116520は探せば100万円代で売っているものもあったりとまだまだ買いやすいモデルです。

編集B:そうだね。6263、16520と比べるとかなり買いやすいはず。徐々に価格が上がっているけれど、現行の116500LNのほうが高騰しているからまだあまり注目されていないよね。どの仕様が人気なのかも手探り状態。

記者A:資産性としてはどうでしょうか?

編集B:ロレックスの歴史を見れば全体的に値上がりする傾向にあるのはほぼ確実だから注目モデルだね。今はまだ数があるけど6263や16520を買いたいけど金額的に手が届かないという人たちが目を向け始めるだろうし。

記者A:金額的に買える人が多いとはいえもう製造中止しているので、数がどんどん減っていくのは決まっていますし。見た目は16520と大きく変わらないので、16520が好きだけど買えないという層が流れる可能性はありそうですね。

編集B:16520から流れると考えるとバックルの中板が梨地のものだったり、ヴィンテージ感の強いものがより人気になりそうな予感もする。鏡面のものを買う人は現行の116500LNと悩むことも多いだろうから。116520は、よく言えば6263や16520のヴィンテージモデルと現行の116500LNの良い所が混ざっている感じがして、悪く言うとどちらにも振り切れていないモデルというイメージはある。

記者A:たしかにそうですね。ヴィンテージ感が少しあって、減っていく。相場はそこまで変わりませんが、現行モデルとの大きな差です。もし116520を買うときのアドバイスがあれば教えてください。

編集B:デイトナは「初期と最後期を買え」と言われていて、初期はその後デザイン変更がされてくいくから搭載されているディテールがレア要素になることが多い。最後期は数が少ないからレアって感じ。なので、買うなら初期のP番の116520付属品完品が値段的にもこなれていてオススメかも。最後期は結構高騰しているからお金があればって感じかな。

記者A:初期と最後期ですね。覚えておきます。では、次は現行の116500LNについて語っていきたいと思います。

116520

116520
文字盤の直径:3cm
ベゼルの太さ:0.5cm
ボディの厚さ:1.1cm
ベゼル付けねから風防先:0.3cm
ボディの縦:5cm
ベルト厚さ:0.3cm
ベルト横幅:最長2cm〜最短1.5cm
インダイヤル直径:0.9cm
重さ:131g(ブレスの数:上7、下5)

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June 13, 2020 at 07:00AM
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