KANDYTOWNとして普段から“クールでいること”について意識してたりするの?
Gottz(以下G):「これはやっちゃだめだよな」みたいな共通認識は俺らの中で存在してると思う。IO君の考えとして「普段から格好よく」っていう方向性はスタート時から強かったかな。
HOLLY Q(以下H):ある程度意識していたときもあったけど、それが根付いたと思う。だから今は特別意識もしてないね。
IO君の考え方がKANDYTOWNとしての振る舞いや考え方の基盤になってるってこと?
H:全部が全部ではないけど、間違いなく大きな影響はある。あの人のことは「やっぱりクールだな」って思っちゃうもん。
個人的に普段から意識していることって何かある?
G:俺が意識してるのは、目標とかを口に出して周りの人に伝えていくこと。言霊の力というか。「ちょっとこれ無理っぽいな」ってことも言い続ける。
H:この間IO君もそんなこと言ってた。でも大切なことだよね。
KANDYTOWNのIOが2012年頃に書き記したという〝10ルール〟こと〝KOOLBOY-10のルール〟。現在はNeetzの自宅にて保管されているものの、2ページ目はいつの間にか紛失してしまったとのこと。ちなみにその2ページ目には10個目の項目として「100万人よりHoodのStreetにめがけろ」、そして11個目の項目として「ルールにしばられるな」と記されていた。(Photo: Neetz)
ちなみにさっきGottz君が言っていた「これはやっちゃだめ」っていうのは?
G:俺らだからとかじゃなくて当たり前のこともあるんだけど、細かいところだとシューズの踵を踏まないとか(笑)。それもIO君が言っていたんだけど、彼の言うことって洒落が効いていて。
H:冗談交じりなんだけど、説得力があるというか。分かりやすいのが“10ルール”だったりするのかも。
G:確かにね。あれもルールって名前だけど、別に決まりごとではないというか。
H:普通に俺らもピザって言うからね(笑)。まぁピザの項目は特に冗談っぽいんだけど、大事なのはスタンスとか意識の面で。“10ルール”に気付かされることは確実にある。
“クールでいること”と“格好をつけること”
って似て非なることな気がするんだけど、どう思う?
G:そうだね。“クールさ”は自分の中に染み付いていくものというか、“生活”というか。お喋りでも貧乏でも“クールなやつ”はいるし。
H:俺らの言う“クールさ”って生き方なのかもね。“クール”は広い視野から見た生き様とかの話で、“格好つける”ことはその1日だったり、数時間だったり、もっと刹那的なことなのかも。やり方次第だけど、もちろん“格好つける”ことは悪いことじゃなくて。
難しい質問だと思うけど、ズバリ2人が目指す“クール”な存在とは。
G:俺はロールモデルとされる存在になりたいかな。あとは努力できる人。昔は俺も頑張りすぎることはクールじゃないって思ってたんだけど、やっぱり第一線に居続けるプレイヤーたちは努力していることを知って。そういう人たちは人を動かす力があるし、俺もそうなりたいし、努力を諦めたらだめだなって思う。
H:あとはやっぱり、自分で言ったことをできてるやつはクール。言霊の話とも重なるんだけど、有言実行っていうか。
G:でも“無言実行”もかなりクールだと思うんだよね。俺は最終的に何も言わずにすごいことを達成し続けられる存在になりたい。あとは、何だかんだで一番のバイタリティは悔しさ。
H:それは絶対にそう。悔しさに動かされてる部分はかなり大きいね。その悔しさを燃料にして無言実行するっていう。
G:やっぱりそれがクールだね。ありきたりな言葉ではあるけど、悔しさを自分の中でバネにして次のステップに進めるやつ。今はSNSとかもあって、出し方次第だけど愚痴みたいなことを外に出しがちじゃん。ラッパーでもそういう人いるし。でも俺は「だったら周りの環境を自分の力で変えていけるように努力しろよ」っていう話だと思うんだよね。
H:「クールとは何か」っていう問いに明確な答えはないと思うけど、俺らの中でのひとつの答えはそこかもしれないね。
2ndフルアルバム『ADVISORY』の発売を記念し、KANDYTOWNが2019年11月に東京と大阪にて開催したライブツアー「ADVISORY TOUR ’19」のポスター。各メンバーによる直筆サイン入りのものが額装され、本インタビューの取材場所となったHOLLY Qの自宅の廊下に飾られていた。
もう1個ズバリ聞くけれども、2人にとってKANDYTOWNとはどんな存在?
G:最近KANDYTOWNを好きになってくれた人たちからしたら、俺らってZeppとかO-EASTとかVISIONとかでライブをやってるイメージだと思うんだよね。でも昔は10人でステージに上がってライブしてるのに、フロアの客も10人とか普通にあった。10対10みたいな(笑)。
H:しかもそのフロアの10人も知り合いね(笑)。だけど、そういうところも含めて積み重ねてきたってことだと思うんだよね。俺も他のメンバーを凹ませるぐらいの作品をラッパーとしても俳優としても作りたいし、他のメンバーが良いモノを作ってきたら悔しさもあるんだけど心から「すごいじゃん」って言える。誰よりもKANDYTOWNのメンバーたちに認められたいって思ってるのかもしれない。
G:現状、俺が何かを出せばソロ名義でもKANDYTOWNのイメージはついてくるし、「Gottz from KANDYTOWN」になる。逆に言うと、俺が何か中途半端なことをすればその大看板に泥を塗ることになって。だからそんなことは絶対にしたくない。
H:俺らにとってはKANDYTOWNってもうそういう存在だよね。俺らが何してても、例え外の人たちからは見えてなかったとしても、常に俺らの中では掲げられてる汚せない大看板。
G:まさに“LIFE”であり生き方。“KANDYTOWN LIFE”なんだよね。
KANDYTOWN
東京を拠点に活動するMC、DJ、トラックメイカーら総勢16名からなるヒップホップ・クルー。2019年10月にはクルー名義としてメジャー2nd作となるフルアルバム『ADVISORY』をリリース。
HOLLY Q
1992年生まれ、東京都出身。ラッパー。上杉柊平の名前で俳優活動も行う。KANDYTOWN始動からしばらくは正体が明かされていなかった。出演するフジテレビ系「絶対零度〜未然犯罪潜入捜査〜」が現在放映中。
Gottz
1992年生まれ、東京都出身。ラッパー。KANDYTOWN内でも圧倒的な存在感を放つ。2018年10月に1stソロアルバム『SOUTHPARK』、2019年3月に2ndソロアルバム『SAKURAGAOKA』をリリース。
Photos 堀 裕輝 Yuki Hori / Words marble studio
"そうだね" - Google ニュース
May 04, 2020 at 07:11AM
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HOLLY Q × Gottz──KANDYTOWNに根ざすクールの哲学 - GQ Japan
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