新型コロナウイルスの感染拡大によりWSLが5月末まで全試合の中止または延期した今、選手達はどこで何をしているのだろうか?
3月末、2003年に制作したオリジナルソング「TROUBLE」を弾き語りした動画を自身のInstagramにポストしたケリー・スレーターは別荘があるオーストラリア・クイーンズランド州に滞在中。
感染者が他国より抑えられているオーストラリアでは3人以上で行動しないなどの条件を守れば、サーフィンも可能。
最新のニュースではイースターホリデーを前に4月7日から閉鎖されていたクーランガッタとサーファーズパラダイスのビーチが4月20日に開放された。
そして、この時期のクイーンズランド州は気候も波も良い。
そんなケリーが自らのサーフボードブランド「Slater Designs(スレーターデザインズ)」の新しいボードをテスト。
ブランド立ち上げ当初にシェイパーとして参加していたグレッグ・ウェーバーのバナナボードを進化させた5フィンをデュランバーで乗っている姿が「STAB MAG」で公開され、グレッグがボードについての詳細を語った。
ちなみにバナナボードとは、80年代後半〜90年代前半のグレッグの代表作。
バナナのようなノーズとテールの反り方が特徴。
かつてのケリーのライバル、シェーン・ヘリングを始め、ゲーリー・エルカートン、マイケル・ロンメルシー、タジ・バロウ、リッチー・ラベットなどがグレッグのボードに乗っていた。
今回、ケリー・スレーターとグレッグ・ウェーバーが開発しているボードはスモールウェーブ用。
幅の狭さとシングルディープコンケーブにスティンガー、5フィンという変わった形状だが、スモールウェーブのデュランバーが良い波に見えてしまうような素晴らしい動きをしている。
STAB:ケリーと最初に出会ったのはいつ?
お互いにこの業界にいたから大分昔から知っていたけど、最初に彼が乗ったボードは80年代後半のテールコンケーブのモデルだった。
次に違う機会でJ-Bay用に何本かのボードを削ったよ。
当時の彼はサイモン・アンダーソンとアル・メリックのボードをメインに乗っていたのさ。
バナナボードの開発を始めたのは、4〜5年前かな。
ケリーは最初にアバロンでバナナボードに乗ったヘリング(当時のケリーのライバル、シェーン・ヘリング)の映像を見て興味を持ったんだ。
STAB:ケリーとバナナボードの関係が加速したのはそれが理由?
そうだね。
彼は新境地を開きたいと思っていたんだ。
彼はすでに沢山の良いモデルを持っていたけど、サーフィンの新しい部分を探していたんだよ。
それをバナナボードで試そうとしていたのさ。
あの形に関しての私の拙論は、批判的な部分が多く、正当化される部分は一部なんだ。
ほとんどのサーファーは、例えばワイドテールのフィッシュボードのような特殊な形でも問題がないと思っている。
6ftサイズのボウル状の波で乗るために設計された形ではないことを知っているから、文句もない。
しかし、6ftサイズのボウル状の波で乗るために設計されたバナナボードは平均的なビーチブレイクには合わないから、不平不満が多いんだ。
とにかく、今度のケリーのための新しいボードはバナナよりも乗りやすいよ(笑)
今回の新しいボードのシャベルノーズ、ウィング、その他のことを教えて。ケリーの動画を見ると凄い調子良さそうだったよね
これまでのボードとは違う部分がある。
まず、ケリーが通常乗っているボードよりも4分の1インチ幅が狭い。
これは平面形状が本当に平行で、それによってより多くのレールが水に入ることを意味する。
スノーボードのようなもので、平面形状の効果でグリップ力を高めるんだ。
幅の狭さはレールトゥーレールでの反応に有効で、一度レールが入るとグリップする。
この形状のもう一つの利点は前足を全く動かす必要がないことさ。
幅が狭いので、自然に足がレールに近くなるんだ。
これをコーンケーブと組み合わせると、ラウンドハウスカットバックの時に外側のレールと内側のレールの間への移行が上手くいくようになる。
上手いサーファーなら、どんなボードを乗っても良いラウンドハウスカットバックが出来るけど、この形状のボードではコーンケーブがないとターンが難しく、苦労するね。
エアーやオフザトップ用に削られたボードに乗っている場合、コーンケーブがラウンドハウスカットバックをする時の助けになる。
このボードにもコーンケーブが重要なんだよ。
それでは、コーンケーブについて詳しく教えて
今まで沢山のダブルコーンケーブのボードを削ってきた。
でも、この新しいボードは幅が狭いので、シングルコーンケーブにしてある。
更にコーンケーブの深さを8分の1インチ増した。これでダブルコーンケーブと同じレールグリップを得られるし、シングルなので浮力も増す。
ダブルコーンケーブの場合、ストリンガーが影響して全体的な浮力を得られないんだ。
通常、ダブルコーンケーブを使用するとレールを入れた時にグリップを確保出来るけど、ボードの幅を狭くしてシングルコーンケーブにすることで浮力とグリップの両方を得ることが可能になる。
浮力が増すとスピードが出るし、コーンケーブの角度によってレールを上手く利用することが出来るのさ。
この新しいボードのデザインに取り掛かったのはいつ?
1ヶ月半ほど前。
私が形を考えてケリーとロボ(元CT選手のアダム・メリング)に写真を送ったんだ。
彼らからは「凄いね」と返事が来たよ。
それからケリーにボードの幅を伝えると、「本当なの?」と驚いていたね。
それは自分が子供の頃に乗っていたものだったけどね。
ボードの厚さ自体はケリーの通常の厚さと同じなので、結構厚みはあるよ。
フィンのアイディアは?元々はクワッドだったの?
そうだね。
ケリーはそれに小さなフィンを組み合わせている。
必要ないほどの小ささだけどね(笑)。
私達はまだデザインに取り組んでいる段階なんだ。
彼が乗っているのは2本目で、1本目のテールロッカーを変更した。
あの小さなトレーラーフィンはスティンガーテールやフィンの配置に対して効果が期待出来ない。
ボードの幅が狭いから、通常のフィンの位置よりも約1インチ前にセットして位置関係を近くしているよ。
ケリーのフィードバックはどう?
2本目のデザインは気に入っているようだね。
ケリーは世界最高のサーファーの一人だから、サーフィンは本当に上手い。
それに彼は他のサーファーよりもボードの話が出来るし、動きによる違いを見分けたり、複数のターンを組み合わせるなど沢山のことが出来るんだ。
先日、通常のボードでは何も出来ないような小さくて悪い波で波に乗り、組み合わせながら8〜9回のターンをしていたよ。
参考記事:Watch: Kelly Slater On A 5-Fin Board, Then Read Greg Webber Explain It
(空海)
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April 21, 2020 at 05:04PM
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