保護者のかたにとって、幼稚園・保育園の進級は、お子さまの成長を実感できるイベント。お子さま自身、お兄ちゃん・お姉ちゃんになることに喜びを感じているはずです。お子さまが新しい環境にスムーズに溶け込めるようにフォローして、さらなる成長を促すきっかけとしましょう。
新しい環境への心構えを持たせましょう
進級に伴い、担任の先生が変わったり、クラス替えがあったり、環境は大きく変化します。大好きな先生や仲のよい友だちと離ればなれになり、ショックを受けることもあるかもしれません。新しいクラスが発表される時期は、前年度の終業式だったり、新年度の始業式だったり、園の方針によって異なるようですが、「年長さんになったら、新しいお友だちがまたいっぱいできるね」「○○先生はとっても優しそうだね」など、新たな環境への期待をふくらませるようなサポートをしましょう。新年度が始まり、お子さまが環境の変化に十分に適応できたと確信するまでは、いつも以上にお子さまの様子をしっかりと見守ることも大切です。
生活習慣を見直しましょう
進級は、お子さまにとってはとても気が引き締まるイベントです。これをよい機会として生活習慣を見直し改善に結び付けましょう。例えば、寝る時間や起きる時間を決めたり、朝ごはんをしっかりと食べるように約束したり、嫌いな野菜にチャレンジするように促したり。テレビをダラダラと見る習慣がついていたら、「○時から○時までね」と決めるのもよいでしょう。「○○組になるのだから、もう少し△△をがんばろうね」などと、本人の自覚を促すような働きかけをすると効果的です。
お子さまにがまんを強いるルールだけではなく、逆にうれしくなるルールをつくるのも、成長を自覚させるよい方法です。例えば、「年中さんになったから、ひとりでハサミを使っていいよ」などとお子さまの力を認め、「自分はお兄ちゃん・お姉ちゃんになった」といった意識を高めると嫌なことにもチャレンジする気持ちが芽生えます。
持ち物をチェックしましょう
園では基本的に持ち物に名前を書くのがルールですが、1年間使ううちに文字がかすれていたり、ネームシールがはがれていたりすることがあります。すべての持ち物を見直して、名前がはっきりと確認できるようにしましょう。
毎日使用するバッグや手提げ袋などは使い古されていることもあるので、洗濯だけではなく、ほころびを直すなどしてきれいにしましょう。そろそろ作り直したり、買い換えたりしようと思っていた場合、せっかくですから進級を機に新調してもよいかもしれません。持ち物をきれいにすることは、お子さまが気持ちを新たにする一助になるはずです。
上履きや外遊び用の靴などのサイズがきつくなっていることもあります。お子さまは自分から靴がきついとはあまり言いませんので、忘れずにチェックしましょう。
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